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長時間にわたる“説得”時には“強行突入”も…これまでに起きた『立てこもり事件』(2023年10月31日)
埼玉県蕨市の郵便局で31日、銃を持った男が立てこもりました。銃を持っての立てこもり事件は、これまでも起きていて、どの事件も解決に時間がかかっています。
人質解放のためには、根気よく説得を続けることが求められます。
今年5月、長野県中野市で発生した立てこもり事件。殺人の疑いで逮捕・送検された青木政憲容疑者(当時31)は、近所に住む2人を刃物で刺したうえ、駆け付けた警察官2人を猟銃で撃ち、合わせて4人が死亡。その後、銃を持ったまま自宅に立てこもりました。事件当時、父親は外出中で、母親とおばの2人が自宅にいました。
この時、青木容疑者の説得を進めていたとみられるのが、交渉や人質救出を専門とする警視庁捜査1課の特殊班『SIT』です。通報から4時間後、午後8時半ごろに母親が。午前0時過ぎにはおばも逃げ出し、人質2人が救出されました。午前4時半ごろには、容疑者の父親が電話での説得に加わっています。青木容疑者が投降したのは、通報からちょうど12時間後でした。
青木容疑者は殺害を認めていて、動機については「ぼっちでいることをののしられていると思った」と話しています。長野地検は、刑事責任能力の有無を調べる“鑑定留置”を行っています。
時には強行突入も必要となります。
去年1月、埼玉県ふじみ野市で起きた立てこもり事件では、捜査員が室内に突入しています。殺人などの罪に問われている、渡辺宏被告。起訴状などによりますと、亡くなった母親が利用していた、在宅クリニックの関係者7人を自宅に呼び出すと、散弾銃を発砲し、医師の男性を殺害。理学療法士の男性にも重傷を負わせるなどしたとされています。
事件発生は午後9時ごろ。渡辺被告は、医師の男性を人質に、猟銃を持って自宅に立てこもりました。裁判では、警察が医師の救出をするため、渡辺被告と電話で交渉した際の音声データが証拠として提出されています。
電話で交渉したやりとり
警察官:「宏さん?電話出てくれてありがとう。鍵を開けてくれた?」
渡辺被告:「開けました。目的がありますので。捕まえるそぶりがあれば、自分の頭を撃つ」
警察官:「そういうことがないように、周りの人にはしっかり言う。あなたも私の仲間も誰も傷付けたくないから安心して」
警察官:「どうしても先生のところに行くけど、了解してくれる?」
渡辺被告:「はい」
現場に動きがあったのは、立てこもりから11時間が経った午前8時。埼玉県警の特殊部隊が、玄関のカギを壊して突入。渡辺被告の身柄を確保しました。突入の判断について、県警は…。
埼玉県警:「固定電話を通じて電話していたが、電話音がなくなり、被害者の安否が確認できなくなった。そういうことから、人命救助を優先し、突入した」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>



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