イスラエル、地上作戦は「人質救出のチャンス」 ガザでは治安悪化が深刻|TBS NEWS DIG
イスラエルのネタニヤフ首相は、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザでの地上作戦は「人質救出のチャンスになる」としています。一方、ハマス側は早期解放を求める人質の映像を公開。新たに23歳の人質女性の死亡も確認されています。
これは、日本時間午前10時過ぎに配信されたパレスチナ自治区ガザの映像。大きな炎があがっています。イスラエルとハマスの戦闘による双方の死者は、合わせて1万人に迫っています。
こうしたなかイスラエル軍は、7日からハマスの捕虜となっていた女性兵士1人を軍が夜間の作戦中に救出したと発表。イスラエルのネタニヤフ首相は地上作戦について「人質が解放される可能性を生む」と必要性を強調しています。
そして停戦の可能性については。
イスラエル ネタニヤフ首相
「停戦を求めることはイスラエルにとってハマスへの降伏、テロへの降伏、野蛮への降伏と同じだ。それはあり得ない」
ハマスに降伏することになるとして、全面的に否定しました。
これに対しハマスは30日、イスラエルから連れ去った人質だとする女性3人の映像を公開。1人は、ネタニヤフ首相に対し収監されているハマス戦闘員の釈放を求めるとともに「私たちは無実の市民だ。今すぐ解放して」と訴えましたが、発言を強要されている可能性もあります。
また、イスラエル外務省はこの日、ハマスの人質となっていた23歳の女性の死亡が確認されたと明らかにしました。女性はドイツ系イスラエル人で、音楽祭の際にハマスにより拘束され、ガザ周辺で連れ回され拷問されたとしています。
続いて、悪化するガザの人道状況です。アメリカ国務省は29日に支援物資を積んだ45台のトラックがガザへと入り、これまでガザに入ったトラックの数は通算で150台になったと明らかにしました。
アメリカ国務省 ミラー報道官
「きのう、人道支援物資を積んだ45台のトラックが、ラファ検問所からガザに入りました。1日としてはこれまでで最多です」
ただ、30日に開かれた国連安全保障理事会の緊急会合で、国連機関はガザでは電力不足による通信障害が発生しているほか、支援物資の略奪が起きるなど治安の悪化が深刻となっていると報告。「手遅れになる前に人道的な即時停戦が必要だ」と訴えました。
このほか世界銀行は、今回の戦闘が原油などの商品市場に与える影響をまとめた報告書を発表。戦闘が激化し、1973年の第4次中東戦争で産油国が禁輸を行った時のような「大規模な混乱」が起きた場合、原油価格は最大75%上がると見ていて「中規模な混乱」でも、最大35%上昇すると見込んでいます。
世界銀行は「紛争が激化すれば世界の商品市場は、ウクライナと中東の二重のショックを受けることになる」としています。
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/lpnZj9O
▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/EfJZYqH
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/ZH2LJbn
#ニュース #news #TBS #newsdig
コメントを書く