クマは“漬物”好き?相次ぐ「建物内にクマ」背景に…“驚異の嗅覚”が(2023年10月30日)

クマは“漬物”好き?相次ぐ「建物内にクマ」背景に…“驚異の嗅覚”が(2023年10月30日)

クマは“漬物”好き?相次ぐ「建物内にクマ」背景に…“驚異の嗅覚”が(2023年10月30日)

 クマが建物の中や住宅の敷地内にまで入ってくるケースが相次いでいます。実はこれ、ニオイに引き寄せられている可能性があるといいます。クマを引き寄せるニオイとは何なのでしょうか。専門家に聞きました。

■専門家「優れた嗅覚を持っている」「ニオイを頼りに家を選ぶ」

 クマの生態に詳しい石川県立大学・大井徹特任教授によりますと、クマというのは非常に優れた嗅覚を持っていて、風向きなどにもよりますが、数キロ離れた場所からもニオイが分かるということです。非常に鼻がいいということが分かります。

 食べ物を求めて人里に降りてきていると考えられていますが、「どの場所に向かおうか」と、クマはニオイを頼りに入る家を選んでいる可能性があるといいます。

■引き寄せられるのは強いニオイ「漬物」「干物」「ガソリン」…

 では、どんなニオイに引き寄せられるのでしょうか。大井先生曰く、とにかく強いニオイが好きなんだそうです。

 例えば、漬物・味噌などの発酵食品や、魚の干物・くん製、さらに熟れたリンゴは1~2個だとなかなか反応を示さないということですが、大量にあると注意が必要ということです。

 食べ物だけではありません。塗料・ガソリン・灯油のニオイにも反応を示すということです。このニオイを嗅ぐと、クマは興奮状態になるということが分かっているそうです。

 岩手・奥州市のクマが入り込んだ倉庫ですが、市によると、「倉庫の中にガソリンが置いてあった」ということです。もしかすると、このニオイに引き寄せられたのかもしれません。

■「冬眠が始まる11月下旬までは対策を」

 大井先生によると「クマを近付けないためには、対策を取る必要がある」ということです。強いニオイがするものは「2階へ移す」「密閉容器に入れる」ことが大切だそうです。

 もちろん、家の戸締りも重要ですが、大井先生は「クマの目撃情報がある地域では、冬眠が始まる11月下旬ごろまではニオイの対策を徹底してください」と話していました。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年10月30日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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