#shorts 「ジャパンモビリティショー」一般公開 海外で進む“EVシフト”日本勢の挽回は
自動車をはじめとする移動手段についての国内最大の展示会「ジャパンモビリティショー」が10月28日から一般公開となりました。海外で進むEVシフト。日本のメーカーは遅れを取り戻すことはできるのでしょうか。
■ジャパンモビリティショー EVに注力
東京ビッグサイトにできた大行列。
来場者:「かっこいい車を見たいですね!」「空飛ぶ車に乗りたいです!」
4年ぶりの開催となった今回の展示会の特徴。各社が発表した未来のコンセプトカーはEV(電気自動車)でした。
自動車産業は日本が最も強い分野の1つです。2022年のガソリン車を含めた自動車販売台数の世界1位はトヨタで、トップ10にはホンダと日産もランクインしています。
しかし、電気自動車の販売台数はアメリカのテスラ社が1位で、2位は中国のBYD。日本のメーカーはトップ10に入っていません。さらに今回、日本市場への本格参入を狙う中国のBYDが初出展したことも注目を集めています。
そんな中国では国を挙げてEV化へと推し進めてきたこともあり、普及が急速に進んでいます。街中を見てみると電気自動車であることを表す緑色のナンバープレートが付けられた車が多く走っています。
一方、ある問題も起きていました。
■“EVシフト”進む中国 各地に「EV墓場」
使われなくなったEVが大量に放置される、いわゆる「EV墓場」が中国各地で確認されています。
原因はメーカー向けの補助金が段階的に打ち切られたことによって多くのカーシェア会社が廃業となったことがあるとみられています。
しかし、それでも中国は電気自動車の販売数を伸ばし続け、9月の販売台数は過去最高の90万4000台を記録しています。
■三菱自動車 自動車生産から撤退
そんななかで今週、三菱自動車が中国での自動車生産から撤退することを正式に発表しました。三菱自動車は中国のメーカーと合弁で主にガソリン車を中国国内工場で生産してきましたが、ここ最近は販売台数が急激に落ち込んでいました。
三菱自動車の元従業員:「自動車業界は電気自動車が突出して増えている。その変化についていかなければ、遅かれ早かれ撤退せざるを得ない」
現在、電気自動車の普及率や販売台数で世界に大きく出遅れている日本。果たして今後、挽回(ばんかい)はできるでしょうか。
自動車アナリスト 中西孝樹氏:「(日本が)出遅れているのは技術ではなく事業。(今回は)各社それぞれ自分たちの持ち味とか得意領域、あるいは戦略を生かしたそれぞれの道を示していて、トヨタのブース、レクサスのブースに行くと、非常に低床・低重心。非常にスタイリッシュなEV。なんでそういうものができているのかというと、新型の電池。これは非常に世界的に見ても競争力のある電池。ここからはかなり加速化してやっていく。そういった方向性を示しているのが、今回のジャパンモビリティショーで見せている日本のコンセプトや技術になる」/a>
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