“選挙の神様”語る「年内解散の可能性は10%」…結果を出せず解散を打てなければ「総裁選の再選も難しい」衆参2補選は1勝1敗|TBS NEWS DIG
きのう投開票の衆参の補欠選挙は、自民党の1勝1敗となりました。専門家は「年内の衆議院解散の可能性は10%程度になった」と指摘しています。
きょうインタビューに応じたのは、永田町で「選挙の神様」と呼ばれ、自民党でおよそ40年、選挙対策を担ってきた久米晃前事務局長です。
久米晃 自民党前事務局長
「内閣支持率もそこそこ影響したと思いますよ」
きのう投開票を迎えた衆院・長崎4区と参院・徳島高知選挙区の補欠選挙。結果は自民党の1勝1敗でしたが、岸田政権の課題について久米氏は…
久米晃 自民党前事務局長
「唐突に増税議論があったと思えば、急に減税の話をしたり、みんなが『へぇー』みたいな話で、有権者があまり関心を示さなかったんじゃないか」
今回の2つの補欠選挙は、元々は自民党が有していた議席。野党は一定の成果を強調します。
立憲民主党 大串博志 選対委員長
「物価高対策に対する岸田政権の対応の遅さ、手ぬるさ、これに対する厳しい声は非常に強かった」
岸田総理は…
岸田総理
「結果を真摯に受け止め、しっかり分析した上で、今後の対応に万全を期していきたい」
選挙戦終盤には、「自民党の2敗もあり得る。岸田総理の求心力にも影響が出てくる」との観測も出ていましたが、1勝1敗の結果に自民党内からは「2敗と1勝1敗だと印象が全く違う」と安堵する声も聞こえます。
ただ、政府・与党内に楽観論の広まりはありません。
自民党幹部
「1勝1敗は勝ったとは言えない。もっと楽勝できないとダメな戦いだった」
官邸幹部
「今回の結果は『気を引き締めてやれ』という有権者の声だと思うよ」
久米氏も岸田総理の発信力に課題があると指摘します。
久米晃 自民党前事務局長
「表現力というか発信力が、言葉の力強さが弱い気がする。結果を出すこと、その結果にわかりやすい、力強い発信が必要だと思う」
今回の補選の結果は、岸田総理の衆議院の解散戦略にも影響を与えるとみられていましたが、久米氏は年内の衆院解散の可能性は10%程度だと話します。
久米晃 自民党前事務局長
「(政策の)結果が出なければ、解散は打てない。解散が打てなければ、総裁選の再選も難しくなってくる。総裁選挙と総選挙は表裏一体だと思う。解散が打てるくらい支持率が回復していれば、総裁選挙の再選もあり得ますよね」
記者から衆議院の解散について問われた岸田総理はきょう、当面は経済対策を優先する考えを示していて、解散時期は今後の政治状況を見極めて探ることになりそうです。
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