サンマ 福島で13t水揚げ…直近2年の平均取引価格下回る“庶民の味”復活に高まる期待【もっと知りたい!】(2023年10月23日)

サンマ 福島で13t水揚げ…直近2年の平均取引価格下回る“庶民の味”復活に高まる期待【もっと知りたい!】(2023年10月23日)

サンマ 福島で13t水揚げ…直近2年の平均取引価格下回る“庶民の味”復活に高まる期待【もっと知りたい!】(2023年10月23日)

 近年、不漁が続き高級魚のイメージが付いたサンマの水揚げ量が増え始めてきました。関係者は今後に期待を寄せています。

■三陸沖に4年ぶり漁場…福島で13トン水揚げ

 脂がのったサンマを毎日のように食べていたのは、今は昔。すっかり、高くて手が出なくなってしまいました。今年は“夕食のスタメン”に返り咲くことができるのでしょうか。

 21日、福島県の小名浜漁港では、およそ13トンのサンマが水揚げされました。福島県に近い三陸沖にサンマが多く集まる漁場が形成されたのは、4年ぶりのことです。

 第11権栄丸 森田毅さん:「例年より、若干多くなったのかなっていう感じ。それなりに見えてきたのかな。これから先、分からないけども。期待はしているけど」

 「サンマを食べないと秋を感じない」という人も多いのではないでしょうか。しかし、近年は不漁が続き、今年は札幌市中央卸売市場でのサンマの初競りで、1匹あたり2万8000円の最高値が付けられました。

 今年も高級魚となってしまうのかと心配されていましたが、全国的に漁獲量復活の兆しが見えてきています。

■スーパーにも…9月下旬から「出回ってきた」

 埼玉県のスーパーでは、22日の時点で1匹当たり170円ほどで販売しています。

 スーパーマルサン 齋藤元宏常務取締役:「瞬間的なことは別として、8月、9月の中旬ぐらいまでは1匹300円、400円ぐらいだった。今は150円から200円の間ぐらい」

 一昔前の“サンマ一匹100円”の時代に比べると、それでも倍近い値段ではあります。しかし、一匹500円という値段に跳ね上がった時期に比べれば、手が出ない値段ではありません。

 安定した漁獲量が見込める兆しが見えてきた一方、サンマの大きさは体高が低く、全体的に小ぶりなものが目立ちます。

 水揚げされたサンマは、100グラム程度と小ぶりなものが中心。それでも、価格は1キロ当たり、367円から610円で、去年・おととしの平均取引価格を下回りました。

 齋藤常務取締役:「今、入ってきているのは普通というか、ある程度の肉付きになっている。9月下旬から、かなり出回ってきた。お魚がリーズナブルになれば、お客様の目も違う」

■千葉でも揚がれば…値段安くなる可能性も

 これまで手を出せなかった消費者も、今年は購入に前向きです。

 サンマを買いたい客:「どうなんでしょう。小さいからね。前よりは安いって感じがする」「ちょっとした差なんですけど、思い切って買おうと思う時もある」「サンマね。高いと言われていたので、ほとんど買わなかった」「(Q.もう少し安くなるとうれしい?)こんなもんでしょうね。このくらいだったら買える」

 さらに、漁業情報サービスセンターによりますと、今月下旬、三陸北部から南部にかけて、新たにサンマの漁場が現れ、12月上旬まで続くと分析しています。

 すでに水揚げが始まった宮城県や岩手県でも、数年ぶりに近海に形成された漁場があり、サンマ漁は去年に比べて好調。今後、福島県からさらに南下し、千葉県でも揚がるようになれば、値段がグッと安くなる可能性があるといいます。

 齋藤常務取締役:「今はまだ千葉(のサンマ)が入ってきていない。千葉あたりが入ってくると、輸送の距離が短いから、まだコストが落ちると思う。そうなると、(1匹)100円まではいかなくても、130円とか150円ぐらいになる可能性がある」

(「グッド!モーニング」2023年10月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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