【ウクライナ侵攻】氷点下のウクライナで電力不足 1200万人に電気届かず…大統領が訴え

【ウクライナ侵攻】氷点下のウクライナで電力不足 1200万人に電気届かず…大統領が訴え

【ウクライナ侵攻】氷点下のウクライナで電力不足 1200万人に電気届かず…大統領が訴え

ウクライナでインフラ施設への攻撃が続き、電力不足が深刻になっています。気温が氷点下に下がり、市民は十分に暖を取れずにいます。発電機が足りず、仕事にも影響が及んでいます。ゼレンスキー大統領によると1200万人が電気の供給を受けられていません。

■ドローンが襲来…続く首都への攻撃
14日もドローンによる攻撃があった、ウクライナの首都・キーウ。地元住民は「何が起こっているのか理解できませんでした。破片が飛び散り、窓が粉々になり、私たちは外に出ました」と言います。

ゼレンスキー大統領は「ドローン13機を防空システムで迎撃した」としています。今なお首都への攻撃が続いています。

■電力不足…オデーサは街中が真っ暗に
各地で相次いで標的になっているのがインフラ施設です。電力不足は深刻な問題で、南部オデーサでは、街中が真っ暗になっています。本格的な冬を迎え、気温が氷点下まで下がっています。

電力が不足するなか、住民は厳しい生活を強いられています。住民は「私たちは数枚の毛布だけで眠ります」「食料、暖かい服が必要です。電気もありません」と訴えます。

■キーウの市民「一刻も早く終わって」
今年8月に有働由美子キャスターが取材したドミトロさん(41)に14日、リモートでインタビューしました。今もキーウに残り、暮らしています。

話を聞いている最中、ドミトロさんは室内をウロウロと歩いていました。「私が今ずっと歩いているのは寒いからです。外は氷点下2~3度です」

住んでいる地域では計画停電が行われていて、電気を2時間使えた後、4時間使えなくなることが繰り返されているといいます。

建築関係の仕事をしているドミトロさんは「機械を使いますが、発電機も不足していて、ほとんど仕事ができない状態です。(夜は)横断歩道が見えないため事故も増えてきています」と窮状を語ります。

ドミトロさんは10月に撮影した映像を見せてくれました。自宅近くでも、火力発電所が攻撃を受けたといいます。

今一番の願いは、日本に避難している妻と娘に一刻も早く再会することです。「今日の状況が悪くても、明日はさらに悪化する可能性があります。一刻も早く戦争が終わってほしい」

■大統領「1150億円の緊急支援を」
ゼレンスキー大統領は「今、約1200万人が電気の供給を受けられていません。そのため発電機が、装甲車や防弾チョッキと同じくらい必要になっている」と訴えます。国際会議で、エネルギー分野だけで日本円で約1150億円の緊急支援が必要だと呼びかけました。

各国から約1450億円の支援が集まり、エネルギー分野には600億円が充てられるということです。
(2022年12月14日放送「news zero」より)

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