「逃げる場所もない」ガザ南部に避難した日本人が語る“極限状態”ガザ住民に逃げ場は【news23】|TBS NEWS DIG
イスラエルの地上侵攻が避けられないという見方がある中で、ガザ北部から南部に避難した日本人がいます。ガザの現状はどうなっているのでしょうか。
■「逃げる場所もない」支援届かないガザ 現地の日本人が語る
「もしもし?やっと繋がった。40回くらいかけたけど繋がらなくて」
ガザで支援活動を続ける、国境なき医師団の白根麻衣子さん。
――ガザの住民たちの今の生活の状況は?
国境なき医師団 白根麻衣子さん
「劣悪な状況で、建物の中で寝る場所もないし、入れるスペースもないので、小さくみんなまとまって、ただただ時が過ぎるのを待っている状況です」
「電気の供給が先週から完全に遮断されているので、電気はジェネレーター(発電機)や、ソーラーシステムのものだけなので、もしその燃料が切れたら電気すらなくなってしまう」
「こういう戦争で一番苦しむのは一般の市民、女性、子供。逃げる場所もなくて、食べるものもなくなり、極限の状態を迎えていて、本当にすさまじい状況になっています」
■エジプト退避拒否 ガザ住民に逃げ場は…
23ジャーナリスト 須賀川拓 記者:
白根さんですが、ガザの南部にいるということです。詳細な場所はセキュリティ上、明かせないということですけれども、ガザ南部の一番下まで行くとエジプトのラファという検問所があります。そこから人道物資を入れればいいじゃないか、難民たちを逃がせばいいじゃないかというのが一般的な考えですけれども、やはりエジプトはイスラエルと国交を結んでいますから、イスラエルとの国益というのを考えて、簡単に物事を進めることができません。
さらに酷い発言もありました。エジプトのシシ大統領は、イスラエル内にあるネゲヴ砂漠にパレスチナ人を集めて住まわせればいいじゃないかと。一方で、イスラエル国内でも政治家がエジプトのシナイ半島の砂漠に住まわせればいいじゃないかと、パレスチナ人に対する扱いが周辺国のアラブ諸国も含め、本当にひどい状態になってるということを私たちは認識する必要があると強く感じています。
■バイデン大統領「全ての人質の解放に強い決意」
藤森祥平キャスター:
イスラエルを訪問中のアメリカ・バイデン大統領が演説を行っています。
バイデン大統領は、アメリカは決してイスラエルを1人にはさせないと強調しまして、イスラエルに対する連帯を改めて表明しました。また、イスラム組織ハマスに拘束されているすべての人質の解放への強い決意を示しています。
小川彩佳キャスター:
やはり地上侵攻は避けられないということなんでしょうね。
元中東支局長 TBS秌場聖治外信部長:
補足して言いますと、ホロコーストのときに世界は何もしなかったんだと。でも、我々は今回そんなことはもうしませんという言い方で、ホロコーストと今回のハマスの攻撃をなぞらえて、そういうレトリックを使ってイスラエルへの支持を打ち出しています。
一方で、やはりテロリストと民間人は違うのであると。なので、ガザの人たちはパレスチナに対して支援も行いますというふうに言って、ここをきっちりと分けるような言い方もしていて、これは多分イスラエル側にもしっかり伝えたと思います。
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