ウクライナ代表団が現地到着、停戦交渉まもなく開始 ロシア代表団トップは大統領補佐官、ウクライナ側は国防相や副外相ら
停戦交渉をめぐる最新情報について、モスクワ支局長の大野記者の報告です。
さきほど20分ほど前にウクライナ側の代表団が現場に到着しました。まもなく交渉が始められる見通しです。ロシアによる軍事侵攻以降、両国の交渉は初めてです。
こちらはロシア・ウクライナ両国の代表団の交渉が行われる部屋の写真です。交渉場所は発表されていませんが、ベラルーシ南東部ホメリ州のウクライナとの国境付近とみられています。
ロシア代表団のトップは大統領補佐官が務め、ウクライナ側は国防相らがメンバーに入っているということです。
停戦交渉をめぐっては、ウクライナのゼレンスキー大統領が27日、「前提条件なしでの協議」に合意したとする一方、「交渉の結果には期待していない」とも述べ、難しい交渉になるとの見方を示しています。
ロシア国防省は、ウクライナ全土での制空権を掌握したと発表。プーチン大統領が「軍の抑止力を特別戦闘態勢にする」と核兵器を念頭においたとみられる発言をするなど、ゆさぶりをかけていて、交渉が実際の停戦につながるのかは不透明な状況です。
そんなロシアですが、足もとでは、反戦デモが4日連続で続いていて、人権団体によりますと、これまでに全国で5900人あまりが拘束されています。
プーチン政権は、メディアやSNSへの規制も強化。「軍事侵攻」といった言葉を使ったロシアメディアの記事を削除させたほか、フェイスブックやツイッターの利用制限にも乗り出しています。
ただ、SWIFTからの排除を受け、通貨ルーブルが急落するなど、欧米からの経済制裁に国民の不満は一層高まりそうで、プーチン政権への反発にもつながりかねない状況となっています。
(28日17:58)
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