無印良品もユニクロも…アパレル業界で次々、広がる「古着リサイクル」【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

無印良品もユニクロも…アパレル業界で次々、広がる「古着リサイクル」【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

無印良品もユニクロも…アパレル業界で次々、広がる「古着リサイクル」【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

着なくなった古着を回収し、染め直すなどして新たな商品として販売する取り組みが、大手のアパレルメーカーでも広がっています。

■無印が古着販売 ユニクロの古着はビンテージアイテムとして人気に

山内あゆキャスター:
今、古着が注目されています。

無印良品は、洋服だけに特化した店舗を新宿靖国通りにリニューアルオープンしました。回収した無印良品の製品を染めなおしたり、洗いなおしたりして販売しています。いわば、サイズも風合いも“1点もの”になっているということで、お値段も990円からとお求めやすくなっています。

こうした古着を回収して何か新しくするアップサイクルする、リサイクルする、いろいろなものをまとめました。

ファストファッションのユニクロです。原宿店が期間限定で、初めて古着の販売を始めました。

ユニクロで回収した自社製品をビンテージ風に染めなおしたり、丁寧に検品・洗浄したりします。染め直した“染め加工”商品(1990円~3990円)、洗浄した商品(1000円~3000円)、それぞれいわゆるユニクロ価格で売られています。

ユニクロのカシミヤってちょっとお高いじゃないですか。毛玉なども取ってあるので、こちらもお手頃価格で購入することができるそうです。
さらには、購入した古着にワッペン(16種/1個500円)をつけてカスタマイズすることも可能、お店でつけてもらえるということです。

また、ユニクロがビンテージになっていることをご存知でしょうか?
今、タグが違っています。昔、紺色のタグだったのを覚えていますか?今、“紺タグ”って言われています。1990年代後半から2004年頃まで使用された“紺タグ”が、“オールドユニクロ”と呼ばれ、古着ファンから人気のアイテムになってきているそうです。

当時はユニクロであることを隠すために、タグを切っている人がいませんでしたか?それが今ではビンテージアイテムとして新たな人気になっているということで、担当者によると、今回の古着に特化したコーナーでも「状態の良い“紺タグ”商品があるかもしれません」ということでした。

井上貴博キャスター:
企業側としても、プレミア感を演出できるっていう、打ち出し方も上手だなと思いますね。

教育アドバイザー 清水章弘さん:
うまいと思いますね。ユニクロってすごく改善を積み重ねていって、同じ製品に見えても2、3年前だとちょっと型が変わるじゃないですか。そういう違いを発掘する楽しみも出そうでいいですよね。

■古着は“資源” デニムの特徴を活かし壁材へ

山内キャスター:
そして、もう既に古着というのは“資源”とも言えます。

回収した古着で何を作ったかというと、ファッションブランド・アーバンリサーチの「commpost」は、自社製品の廃棄分や回収品から廃棄衣料の色味を活かしたiPhoneケース(1980円)や、収納カバン・収納ボックスを作りました。

衣類というのはプラスチックなどのいろんな素材が混ざっています。これを分別するのは大変なので、色で分別し樹脂のようなものにして、新しい商品を作るというアップサイクルです。

また日本エムテクスは、デニムを作るときに出る端材を利用して壁を作りました。その名も「塗るデニム」。風合いは、本当にあのデニムの色になっています。漆喰のように壁に塗っていく壁材を作りました。
湿気を吸収してくれて、お部屋の環境も良くなるということで人気店・BEAMSの店舗でも使用されているそうです。

井上キャスター:
コストが下がっていけば、どんどん広がっていきません?ビジネスチャンスになるし、SDGsにもなるし、一石三鳥ぐらいいける気がするけど。

清水さん:
そう思いますね。日本ってちょっと遅れている部分があったと思うんですけど、僕の好きなスペインのブランドは、コーヒー豆のカスを使ってジャケットを作っていて。コーヒー豆って脱臭効果とかありますから、いいサイクルでまわって欲しいなと思います。

■古着が野菜へ“循環” 回収した衣類を分別することなく粉砕・発酵し肥料に

山内キャスター:
まさに今、サイクルという言葉が出ましたが、古着から“野菜”へ循環しているものもあります。

一体どういうことかというと、千葉・木更津市にある「サーキュラー ファーム ラボ」では、不要になった衣類・生地を回収します。そして、衣類を粉砕。ここでボタンもファスナーもみんな粉砕し、特許を取った独自技術で発酵させます。発酵させることによって肥料になり、この肥料を農園で使用して、野菜を栽培する。こういう循環になっているということです。

日比麻音子キャスター:
一般の方の古着も受け付けているんですか?

山内キャスター:
こちら、どこの服を持ってきてもできるということでした。いくつかこういった企業あるようでしたよ。

日比キャスター:
やっぱりどうしても洋服を捨てるのってとても抵抗があって、思い出もありますし、まだ着られると思いつつも、大きなシミがあったり汚れがあったりして、どうしても着られない。ただ、この先、肥料になるかもしれない、壁に…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20231013-6115214)

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