北海道・旭岳 絶景“紅葉と雪”コラボレーション…長蛇の車列600m 紅葉は見頃に異変【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月11日)

北海道・旭岳 絶景“紅葉と雪”コラボレーション…長蛇の車列600m 紅葉は見頃に異変【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月11日)

北海道・旭岳 絶景“紅葉と雪”コラボレーション…長蛇の車列600m 紅葉は見頃に異変【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月11日)

 日本で一番早く紅葉を見ることができる北海道の「旭岳」では、今年は紅葉と雪が同時に見られているということです。この美しい絶景を一目見ようと「旭岳ロープウェイ」は多くの観光客でにぎわい、駐車場を待つ車の列が一時600メートルになるほどの大混雑でした。

■駐車待ち列“600メートル”全国から観光客

 赤や黄色に染まった紅葉と、緑の木々の美しいコントラスト。

 雄大な景色が訪れる人を魅了する“北海道の屋根”と称される大雪山の「旭岳ロープウェイ」。標高1100メートルから1600メートルを結ぶおよそ10分間の“空中散歩”。

 絶景と紅葉が織り成す美しい光景は、自然が描く芸術品です。

 観光客:「お~!!」「おーすごい。色付いてきれいだね。今、いろんな色があって」

 ロープウェイを登った先には、標高2291メートルの「旭岳」がお出迎え。目の前に広がる冠雪した雄大な山は、圧巻の光景。紅葉と雪のコラボレーションが楽しめます。

 札幌から来た観光客:「紅葉が目的ですね。秋が短くて早く冬が来そう。雪をみながら上がってくるのが、見たことない雰囲気」

 旭川在住の夫婦:「紅葉と雪、毎年紅葉のシーズンには来ているけど(初めて)これだけ秋と冬と間近に見られたのが。北海道も夏終わったらすぐ冬来る感じだね。ここ2~3日中で急に冷えてきたのはね」「ここにきて秋っていう感じか」

 日本一紅葉が早く始まると言われている「旭岳」。去年のピークは9月末ごろでしたが、今年は異例の残暑が続いたため、1週間ほど遅れた今ピークを迎えています。

 そのため、8日午前11時すぎの「旭岳ロープウェイ」に続く一本道は、駐車場に入る長い車の列が続き、止まったり、ノロノロ運転を繰り返します。およそ90台が駐車できる無料駐車場がいっぱいになり、「満車」のプレートが出されると、150台ほどが止められる近くの有料駐車場へ車が流れ、午前9時には有料駐車場も満車となりました。

 そのため、駐車場待ちの車列がズラーッと奥まで伸び、その長さはおよそ600メートルにも。駐車場待ちで止まっている車から降りてきた人たちが、我先にロープウェイの方へ向かいます。

 止まっている車を見ると、「札幌」や「旭川」などの北海道ナンバー。他にも「福岡」や「神戸」、そして「練馬」「足立」「船橋」など首都圏ナンバーも。

■ロープウェイ“すし詰め”でも「すごい景色」

 そのころ、ロープウェイのチケット売り場には、長蛇の列ができていました。先頭からたどってみると、階段に沿ってズラーッと下まで伸び「U字形」に折れ曲がるように並んでいます。

 客:「どれくらいで乗れるの?」
 スタッフ:「ロープウェイはすぐ乗れます」

 あまりの行列に、この日はオープン時間を10分早めたといいます。

 ロープウェイの中は、多くの観光客ですし詰め状態。美しい景色を逃すまいと、スマホを一斉に掲げます。

 客:「うわーすごい」「向こうもきれい!お~」

 ロープウェイが到着し外に出ると、標高1600メートルの「姿見駅」に設置されている温度計の表示は3.6℃。

■オープン前から行列 「車中泊」も…

 4日に初冠雪が観測された「旭岳」。3連休に紅葉のピークが重なったこともあり、「秋」と「冬」を同時に味わいたいと、多くの観光客でにぎわっていました。絶景を求めて並ぶこの行列は、一体いつからできていたのでしょうか?

 3連休最終日の9日午前7時ごろにはすでに無料駐車場が「満車」に。

 網走から2日連続で来た人:「(きのう)夕方乗ろうかなと思ったんだけど寒いからやめてここに泊まった」「(Q.車中泊ですか?)そうだよ、車には寝袋もあるし」

 朝晩の寒暖差で、葉っぱには朝露が。温度計の表示は5.7℃と、厳しい冷え込みに。

 オープン時間の午前7時45分を前に、すでに60人ほどの列ができています。

 長野から来た観光客:「紅葉と雪が両方楽しめるということで」

 旭川市内から来た夫婦:「紅葉があって上に行けば行くほど白くなって」「紅葉と冠雪した山」「(秋と冬の)季節が一日で味わえるのはこの時期だけですからね」

 うっすらもやが立ち込めるなか、オープンを今か今かと待ち構え、ロープウェイの始発に乗るため、多くの人でごった返す改札口。その列は途切れることなく、階段の下まで伸びています。

 定点カメラを設置して見てみると、その後もみるみる観光客が押し寄せ、さらに長蛇の列に。

 15分間隔で運行する「旭岳ロープウェイ」。一度に乗れる定員数101人が乗り込むと、すぐさま次の便に乗る人たちが現れ、列が作られていきます。

 大型の有料駐車場も満車になりました。

■外国人観光客も多数「日本一の景色」

 「紅葉」と「雪」が同時に見られるとして大にぎわいのなか、ひと際目立ったのが外国人観光客です。

 外国人観光客:「(Q.どの国から来ましたか?)スウェーデンです」「ベルギーから来ました」

 女性がダウンを着ているのとは対照的に、半袖の外国人の姿もありました。

 オーストラリアからの観光客:「(Q.半袖ですけど?)寒くありません、いい気温です」「念のため、売店で北海道の長袖シャツを買いました」「美しい場所で紅葉と雪が組み合わさった景色は並外れてすてきでした」

 オランダから来たグループはこう話します。

 オランダからの観光客:「2台の車で来ました。レンタカーです。紅葉を見に来ました。オランダには山がないから秋と冬が同時に楽しめる場所はありません。とても異なった景色で美しかったわ」

 タイからの観光客:「わ~お、とても美しいです。日本一の景色だ」

 タイ人観光客がロープウェイから撮影した映像には、色付いた紅葉と、冠雪した旭岳の見事なコラボレーションが。

 タイからの観光客:「タイには雪はありません。日本の紅葉はとても美しい」

■カナダ人一家 “秋と冬の絶景”堪能

 カナダ在住の観光客 ケリーさん(53):「ロッキー山脈のある、カナダのアルバータ州からやってきました」

 カナダから家族で観光で訪れたケリーさん。地元カナダには、紅葉と雪が同時に味わえる場所はないということで、旭岳に来るのを楽しみにしていたといいます。

 ロープウェイに並ぶと…。

 ケリーさん:「多くの人が上に行くのね」

 ロープウェイの中では、休む間もなしにスマホを外に向け続け撮影を続けます。

 ケリーさん:「高いわね、とても美しいわ。カナダと全然違う光景です。グリーン、レッド、イエロー」

 秋を堪能でき、ご満悦のケリーさん。

 そして、次は「冬」を堪能するべく旭岳へと歩きます。

 歩き始めることおよそ15分。第一展望台に到着しようとしたその時、ケリーさんの母親(76)に異変が。一体何があったのでしょうか?

 ケリーさん:「母と下に戻ります」「上まで行こうとしましたが、母が疲れてしまいました。足場がそんなに良くなくて…」

 散策コースには、足場が悪い場所が所々あり、急きょ引き返すことに。

 ケリーさん:「秋と冬の美しい絶景を見ることができたわ。とても気に入りました」

■宮城・栗駒山では「客3割程度」 バスは延長

 平年より1週間ほど遅れて見頃を迎えた、北海道の旭岳。本州でも紅葉の便りは遅れています。

 その美しさから「神の絨毯(じゅうたん)」とも称される宮城・栗駒山の紅葉。9月中旬に色付き始め、10月上旬ごろにかけて見頃を迎えるはずですが、今年は猛暑の影響で色付きが遅れています。

 毎年、紅葉の時期に合わせて期間限定の「紅葉号」を運行する地元のバス会社では、このような声が聞かれました。

 ミヤコーバス 伊藤真仁執行役員:「紅葉が遅れているということもありまして、昨年の同時期と比べると、いらっしゃったお客様の数は3割程度の状況であります」

 この事態に急きょ「紅葉号」の運行を1週間延長。今後の人出に期待を寄せます。

 伊藤執行役員:「延長もしますので、ぜひきれいな紅葉を見に来ていただければと思っております」

■奥日光のカエデも…「まだ青々」

 関東で紅葉の訪れが最も早い場所の一つ、奥日光。平年だとこの時期、竜頭の滝付近はいち早く紅葉を楽しもうと多くの人が訪れますが、1週間ほど色付きが遅れ、カエデはまだ青々としています。

 横浜から来た観光客:「今年はまだ早すぎちゃって、紅葉がうまく撮れなかった。残念ながら。まだこんなに青くて」「(Q.まだ青々していますもんね?)そうなんですよね。ちょっとまだ早いかな」

 周辺の土産物店の人はこう話します。

 土産物店 店員:「お客さんは確かにね、まだ少ないです。もっと紅葉してたらこんなもんじゃないですから。お客さんは(紅葉の)情報得てますから、もう少し後で行こうという感じでね」

 記録的な暑さが続いた今年の夏、秋になってもその影響が全国各地の紅葉に表れています。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年10月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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