サンマ1匹98円も…本当に安くなった? 都内を調査 “サイズ無選別”で安さ実現の店も【もっと知りたい!】(2023年10月6日)

サンマ1匹98円も…本当に安くなった? 都内を調査 “サイズ無選別”で安さ実現の店も【もっと知りたい!】(2023年10月6日)

サンマ1匹98円も…本当に安くなった? 都内を調査 “サイズ無選別”で安さ実現の店も【もっと知りたい!】(2023年10月6日)

 今、旬を迎えている「サンマ」。この秋は去年に比べると値ごろ感が出ています。東京都内のスーパーでは、1匹98円で販売する店もありました。

■安く提供するための“工夫”も…

 塩焼きにすれば、たっぷりとのった脂があふれ出す、秋の味覚の王様・サンマ。身はふっくらとジューシーで、今が旬真っ盛りです。

 去年は統計史上最低の水揚げ量で、大不漁となり価格も高騰。“高級魚”ともいわれましたが、今年はどうなのでしょうか?

 都内のサンマの価格を調査すると、東京・中野区にある店では、1本560円で販売されていました。別の店では、1尾380円でした。(※価格は変動します)

 買い物客:「高いでしょう。庶民の味じゃないよね」

 都内の大手スーパーの多くで、1匹200円から300円台で売られていました。

 全国に130店舗展開するスーパーでは、生サンマ1匹298円で売られていました。(※価格は変動します)

 買い物客:「昔100円で買ってるから。ご褒美的に思ってる、今は」

 このスーパーでは、産地直送にすることで値段を抑えていますが、さらに安く提供するために、こんな工夫もしていました。

 ベイシア 青梅インター店 松永雄一郎副店長:「魚体の選別をしないというコストカット」

 サイズごとの仕分け作業をやめてコストを削減。今後は、さらに安くできる可能性があるということです。

■スーパー「今年こそは食べてもらおうと」

 さらに、墨田区にあるスーパーでは、鮮魚売り場の真ん中にサンマが並んでいます。価格は1匹150円です。(※価格は変動します)

 買い物客:「安いよ。見たら安かったから(買った)」「このぐらいの値段なら『時期だから食べましょう』となる」

 小ぶりなものもありますが、北海道産のサンマが先月下旬ごろから、多く仕入れられるようになりました。

 今週、別の日は1匹130円。安い日には1匹98円という日もありました。(※価格は変動します)

 スーパーイズミ 五味衛社長:「秋となったらサンマ売らないと。目立つように売りたい。今年こそは、少し食べてもらおうと、ギリギリで売ってます」

 サンマを6匹も買った男性。近所で居酒屋を営んでいます。

 居酒屋を営む 坪谷正人さん:「去年おととしあたりは、手が出せなかった。グラム数(あたりの価格)ではタイより高かった。今年は損しないで提供できる」

 店では、塩焼きと刺身がそれぞれ530円(税込み583円)で振る舞われました。

■サンマ漁に活気戻る「例年よりは期待できる」

 サンマの水揚げ量が全国一の北海道根室市の花咲港。この日は500トン以上のサンマを水揚げ。不漁の予測が一転、去年の同じ時期の1.4倍となりました。

 漁師:「きょうは、とれたほうだね。例年よりは期待できる気がするね」

 10年前の1割まで減った去年と比べれば、サンマ漁に活気が戻ってきましたが、まだまだです。

 漁業情報サービスセンターによると、近年不漁となっているのはサンマを食べる国が増え、資源の奪い合いになっているためだといいます。

 今年は、去年よりも漁場が日本に近いため、サンマ漁をする船が多く、水揚げ量が増えているといいます。

 サンマが名物の都内の海鮮居酒屋、その名も「秋刀魚」です。朝とれたばかりの生サンマ。塩焼きは1300円です。

 海鮮居酒屋「秋刀魚」 山風呂真之代表:「去年よりはちょっと太くなった気はしますね」

 店では、身が大きい最上級品を厳選して仕入れているといいます。質の良いサンマはまだ高値が続いています。

 山風呂代表:「豊洲市場で一番大きいサイズを選んでくる。ボテッと大きくなると、市場でも倍の値段がする。年内ずっととれるのが理想。せめて11月いっぱいまではとれてほしい」

 漁業情報サービスセンターによると、今後は「豊漁とまではいかないが、漁場が近い状況が続き、去年より水揚げ量が多くなる見込み」だということです。

(「グッド!モーニング」2023年10月6放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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