ギャングが殺人・誘拐…ハイチで治安が急激に悪化 国連安保理が多国籍部隊を派遣へ(2023年10月5日)

ギャングが殺人・誘拐…ハイチで治安が急激に悪化 国連安保理が多国籍部隊を派遣へ(2023年10月5日)

ギャングが殺人・誘拐…ハイチで治安が急激に悪化 国連安保理が多国籍部隊を派遣へ(2023年10月5日)

 カリブ海の島国ハイチでは、ギャングによる殺人や誘拐が横行し、治安が急激に悪化している。国連の安全保障理事会は、ハイチを支援するため多国籍部隊を現地に派遣することを認める決議を採択した。

■手には銃…ギャングが反政府デモ「必ず転覆させる」

 ハイチ ジェネウス外相:「ハイチ政府と国民を代表して、みなさまの提言、ご支援、ご尽力に感謝いたします。おかげで、きょうの決断にいたることができました」

 国連安全保障理事会の採択に感謝を述べたのは、ハイチのジェネウス外相だ。

 カリブ海の島国ハイチは今、ギャングによる治安悪化が深刻化している。

 にぎやかな音楽に合わせ行進する人。よく見ると、多くの人の手には銃が…。これはギャングによる反政府デモだ。

 ギャングのリーダー シェリジエ氏:「われわれはあらゆる手段で、現政府を転覆させる闘いを進めている。必ず転覆させる」

■ケニアが警察官1000人派遣表明 米国は1億ドル提供方針

 ギャングらは首都ポルトープランスの8割を支配し、殺人や誘拐を繰り返している。

 国連の報告によると、去年10月から今年6月の間で、2800人近くの市民が殺害され、うち80人が未成年だったという。

 こうした状況を受け、ハイチ政府は国連に治安維持部隊の派遣を要請。2日、ロシアと中国が棄権するなか、賛成多数で採択され、PKOとは異なる多国籍部隊の派遣が決まった。

 この部隊を主導するのが、アフリカのケニアだ。先月には、アメリカのオースティン国防長官がケニアを訪問していた。

 オースティン国防長官:「私はハイチにおける多国籍支援ミッションを主導する意欲を示してくれたケニアに感謝を申し上げる」

 ケニアは、すでにハイチに1000人の警察官を派遣することを表明していて、アメリカは、部隊の支援に1億ドルを提供する方針だという。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年10月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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