“全裸で土下座”サッカー強豪校でいじめ 被害生徒「つらい思いは自分で最後に」(2023年10月4日)

“全裸で土下座”サッカー強豪校でいじめ 被害生徒「つらい思いは自分で最後に」(2023年10月4日)

“全裸で土下座”サッカー強豪校でいじめ 被害生徒「つらい思いは自分で最後に」(2023年10月4日)

 強豪校の男子サッカー部で起きたいじめ問題。被害を受けた生徒が自ら心境を語りました。

 日本代表も多く輩出し、強豪として知られる高校のサッカー部で起きた“いじめ行為”。その「いじめ」を受けていたサッカー部の男子部員は3日夜、保護者とともに取材に応じました。

 被害を受けた男子部員:「つらい思いをする人が自分が最後で終わってほしい」

 熊本県教育委員会によると、去年1月、熊本県立大津高校サッカー部の当時1年生の男子部員が先輩から「あだ名」を付けたと疑われ、宿泊先で謝罪を要求されました。男子部員は全裸で土下座をさせられたうえ、写真を撮られたということです。

 県立大津高校 西野俊一郎副校長:「保護者、本人、非常につらい思い、きつい思いをさせてしまったと大変申し訳なく思っています」

 被害を受けた男子部員:「部活に1年生の時に練習で初めて参加した日から先輩から無理やり『一発芸をしろ』というのはあって、サッカーしにきたのになって」

 改めて“いじめ”が発覚した経緯を見てみます。男子部員に対する“いじめ行為”があったのが去年1月。それから1年半が経った今年7月、被害を受けた男子部員が学校に相談。学校は「いじめ」があったことを認めましたが、その時点で県の教育委員会に報告をせず、教育委員会は先月上旬、男子部員の保護者からの相談で初めて「いじめ」を把握したということです。そして、学校は先月29日に教育委員会に対して「いじめ」の重大事案が発生したと報告していました。

 学校は対応の遅れに対して「正確な情報を把握するということで不確かな情報のままだと色々な問題点が発生するので報告を行っていなかった」としています。

 3日、学校側は保護者説明会を開き、今後の対応などについて保護者に説明したということです。「いじめ」を受けた男子部員はこれまでの学校の対応について…。

 被害を受けた男子部員:「どうしてもやっぱり後回し後回しというか、できるだけ大ごとにならないようにというか、どこからどう見てもそう思えるような対応だったので申し訳ございませんでしたとか言われますけど、やっぱり行動で示せていないので口だけなのかなという部分が非常にショックだった。本当に納得しているかというと納得はしていない。今回の対応についても納得がいっていない」

 県教育委員会はさらに詳しい調査が必要だとして、いじめ防止対策推進法に基づき、調査委員会を設置する方針だということです。

 被害を受けた男子部員:「サッカー部はどうしていたのか、学校の職員はどうしていたのか、問題が起こった後にできた対応の部分とかについて事実確認というか、はっきりしてほしいなと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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