ジャニーズの名前「すべて消す」 補償の新社名は「SMILE－UP.」(2023年10月2日)
ジャニーズ事務所が2日に再び会見し、事務所名を変更したうえでジャニーズの名前を消滅させると説明しました。一方、藤島ジュリー氏は会見に姿を見せず、井ノ原さん（47）が手紙を代読。つづられていたのは「ジャニー氏との距離」でした。
■ジュリー氏 手紙で “母との確執”
新たに分かったジャニーズ事務所の新体制。
東山紀之社長（57）：「すべて、ジャニーズと付くものはなくなる」
午後2時からの会見には東山紀之新社長、ジャニーズJr．を育成する会社の社長で元V6の井ノ原快彦氏らが出席。藤島ジュリー前社長は姿を見せず、井ノ原氏が手紙を代読しました。強調したのはジャニー氏と母・メリー氏との距離感でした。
藤島ジュリー景子前社長の手紙から：「ジャニーズ事務所はジャニーだけではなく、私の母であるメリーも権力を握っていたと思います。ジャニーと私は生まれてから一度も2人だけで食事をしたことがありません。そんなはずはないだろうと思われるかもしれないですが、ジャニーがある種、天才的に魅力的であり皆が洗脳されていたのかもしれません。私も含め、良い面を信じたかったのだと思います。そして母メリーは私が従順な時はとても優しいのですが、私が少しでも彼女と違う意見を言うと気が狂ったように怒り、たたき潰すようなことを平気でする人でした。心療内科の先生に『メリーさんはライオンで、あなたはシマウマだから逃げるしかない』と言われ、自分で小さな会社を立ち上げ、そこに慕ってくれるグループが何組か集まり、メリー、ジャニーとは全く関わることなく長年、仕事しておりました。私はそんなメリーからの命令でジャニーズ事務所の取締役にされておりましたが事実上、私には経営に関する権限はありませんでした。ジャニーとも2008年ごろから2016年ごろまで、ライブ会場ですれ違うことがあっても会話はしておりませんでした。ジャニー喜多川の痕跡をこの世から一切なくしたい」
■補償の新社名は「SMILE－UP．」
62年続いたジャニーズの名称は消滅することになります。
東山紀之社長：「故喜多川氏と完全に決別する決意を示すため、社名を10月17日付で『SMILE-UP．』と変更していきます。『SMILE』という言葉に違和感を感じる方もいるとは思いますが、まずは被害に遭われた方々の支援や補償を少しでも早く進めていくことが『SMILE－UP．』社の社会的責任と考えております。『SMILE－UP．』社は引き続き私が代表取締社長として務めます」
ジャニーズ事務所は社名をSMILE－UP．に変更。
井ノ原快彦氏：「ジャニーズという名前を残してほしいという意見もあったが、ジャニー喜多川氏を思ってのことではなく、ジャニーズという場所で輝いていた先輩たちに憧れて入ってきたんだという思いが一番、強かったと思う」
■478人から連絡 325人補償請求
今後、タレントのマネジメント業務は行わず、被害者のケアに専念します。これまでに被害窓口に478人から連絡があり、うち325人が補償を請求しているといいます。
東山紀之社長：「補償は11月からスタートさせていただきたい」
■東山氏＆井ノ原氏が新会社設立
現在、所属しているタレントは新たな組織を作り、それぞれエージェント契約するとしています。社長は東山氏、副社長に井ノ原氏が就任。前社長のジュリー氏は関与せず、補償や救済を行います。新たな事務所の名前はファンクラブから公募します。
井ノ原快彦氏：「（Q.井ノ原さんは副社長ということで、タレント業務も並行して続けるのか？）今の芸能の現場を知りながらやっていくことが例えばタレントの今、置かれている状況だったりとか、後、どうやったら彼らを守っていけるのかということ。それを知っていて発信もできる人間がいても良いと僕は思っておりますので、僕としてはタレントを辞めるつもりはございません」
■当事者の会 東山氏 発言に“疑問”
会見を見守った当事者の会の石丸氏（56）は東山氏のこの発言に疑問を投げ掛けます。
東山紀之社長：「もう35から40年ぐらい前のことでありますし、僕自身がその性加害について理解するということは、ちょっと難しかったと思います」
ジャニーズ性加害問題当事者の会 石丸志門副代表：「まず第一印象として、やはり一番大きいのは、まだ嘘をついている部分があるということに尽きると思います。（東山社長が）気付かないというのは、ちょっと非現実的だと思う。少なくとも被害者の方々に向けたメッセージ性は、かなり薄かったんじゃないかと思う」
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