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「街ガチャ」日本各地で話題 カプセルトイで“知られざる地域の魅力”を発信(2023年10月2日)
今、地域の観光名所や名物などを題材にしたカプセルトイ「街ガチャ」が日本各地で話題を呼んでいる。出せばすぐに数百個売れるという人気の秘密を取材した。
■日本文化を伝えるカプセルトイ 外国人客に人気
東京・浅草にあるカプセルトイ専門店「がちゃ処」。2020年1月にオープンしたこの店には食品サンプルや雑貨など、およそ400種類のカプセルトイの販売機が設置されている。
このカプセルトイを求めて連日600人以上の客が訪れるというが、その7割が外国人観光客だという。
アメリカから来た観光客:「開けてみるまで何か分からないなんて、とても面白いわ。全部そろえるまで買いたくなる。私のお気に入りはこれよ。とてもかわいい」
カナダから来た観光客:「カナダにはこんなに色んな種類のものはないし、細かい所までしっかり作られていて素晴らしい。300円という値段も、とても安くていいわ」
カナダから来た観光客:「可愛らしいし面白いから土産にはぴったりだ。これでジュースは飲めないけどね」
そんな外国人客に、特に人気のものが日本の文化を伝えるカプセルトイだ。仏像やキツネのお面など「和」を感じられるものが圧倒的な人気となっているという。
アメリカから来た観光客:「このデザインをどう思うかって。最高だよ。とてもかっこいいよ」
■「新橋街ガチャ」 新たな町おこしの起爆剤に?
今、地域の観光名所や名物など題材にした「街ガチャ」と呼ばれるものがブームとなり、全国各地で次々と誕生している。
港区や観光協会が協力して、新たな町おこしの起爆剤になると考え作られた「新橋街ガチャ」。去年10月に発売すると、瞬く間に3000個を売り上げたという。
1972年に設置され、今や新橋のシンボルとなっているSLや新橋2丁目にある烏森神社。さらにサラリーマンの聖地にちなんだ“新橋おじさん”というキーホルダーなど、新橋を題材にした全11種類がある。
20代:「斬新だなと思いました」
神奈川県在住:「こういうのあったら、うれしいと思います。思い出になるし」
■「麻布街ガチャ」も…地域活性化を目的
そして8月末、新たに麻布に「街ガチャ」が誕生した。
「麻布街ガチャ」を設置している麻布地区総合支所は当初、900個を用意していたが、わずか1カ月で500個以上が売れたため現在、増産を検討しているという。
麻布十番にある「きみちゃん像」。童謡「赤い靴」の少女のモデルで幼いころ、麻布地区で暮らしたこの少女の像がキーホルダーになった。
住民:「子どもと一緒にここでよく遊んだ。保育園の帰り道、ここに寄ることが多かった。きみちゃん像ほしいと思った」
この「麻布街ガチャ」は、地域活性化を目的として作られている。
港区麻布地区総合支所 協働推進課 河本良江課長:「これをきっかけに、町のことをよく知ることができたというお声もいただいております。いいきっかけになったんじゃないかなと思っております」
■なぜ「街ガチャ」を出すところが増えている?
地元の魅力を伝えたいという思いから始まった「街ガチャ」は、日本各地で作られている。
日本ガチャガチャ協会の調査によると、「街ガチャ」はおよそ2年前に、千葉県の船橋市が作ったことから始まり、今では日本各地で20以上の「街ガチャ」が作られているそうだ。
なぜ「街ガチャ」を出すところが増えているのだろうか?
VTRでも紹介した「麻布街ガチャ」を誕生させた港区の麻布地区総合支所の河本課長は「地域の魅力をお手軽な値段でアピールできる絶好のツール。麻布地区では六本木や西麻布などは有名だが、その他のコンテンツをなかなか知ってもらえない。『街ガチャ』をきっかけに、麻布を広く知ってもらいたい」と話している。
■「物」→「体験」できる街ガチャを計画
そして、この「街ガチャ」は今後、さらなる進化を遂げるという。
日本ガチャガチャ協会の小野尾勝彦代表は「今の『街ガチャ』は『物』がメインだが今後、実際に街の魅力を『体験』できる『街ガチャ』が計画されている」という。
街のスポットを実体験できるチケットなどが当たるようにすれば、実体験した人の印象は強く残り、話題にもなって、さらなる町おこしにつながると小野尾さんは指摘している。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2023年10月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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