「喜多川氏と決別する」ジャニーズ事務所が2度目の会見 事務所は被害者への補償を担う会社「SMILE-UP.」に|TBS NEWS DIG

「喜多川氏と決別する」ジャニーズ事務所が2度目の会見 事務所は被害者への補償を担う会社「SMILE-UP.」に|TBS NEWS DIG

「喜多川氏と決別する」ジャニーズ事務所が2度目の会見 事務所は被害者への補償を担う会社「SMILE-UP.」に|TBS NEWS DIG

事務所の解体的な出直しへ。ジャニーズ事務所の2度目となる会見は重い空気の中、謝罪の言葉から始まりました。

ジャニーズ事務所 東山紀之社長
「この場を借りて、喜多川氏によって被害に遭われた方々、今も苦しんでいる方々に改めて謝罪させていただきます。本当に今まで辛い思いをさせて申し訳なかった。すみませんでした」

会見には藤島ジュリー景子前社長の姿はありませんでした。

そして、創業以来冠してきた「ジャニーズ」の名前が消えることが発表されました。

ジャニーズ事務所 東山紀之社長
「社名を残すと言ったが、それこそ内向き態勢と批判されて当然。反省の上に再出発というのがどういうものか考えた。事務所の社名を変更します。タレントマネジメント育成から完全に撤退する。被害にあって苦しんでいる方々の補償・救済・心のケアを、時間がかかっても最後まで全うする。被害を受けられた方々への補償をきちんと最後まで行い廃業する。喜多川氏と決別するために、17日付けで『SMILE-UP.』にする」

ジャニーズ事務所は廃業となり、マネジメントを担う新たなエージェント会社と、被害者への補償を担う会社=「SMILE-UP.」に分かれることが明らかにされました。「SMILE-UP.」はジャニーズ事務所が行ってきた社会貢献活動の名称に由来し、賠償が終わり次第、廃業するということです。

今の所属タレントは、個人やグループごとに事務所を作り、新たに設立するエージェント会社と業務契約を結ぶことになるほか、若手タレントなどは新会社に所属することもできるとしています。

ジャニーズアイランド 井ノ原快彦社長
「大きく強い会社のなかにいたので、守られてきた存在であったことも事実。そこに甘えが生まれたり、内向きな体質が生まれた原因があるかもしれない。そうした体質を変えないといけない」

新たな会社の社長は東山氏、副社長に井ノ原氏が就任します。新会社の社名については…

ジャニーズアイランド 井ノ原快彦社長
「ファンの皆さんの力を借りたい。新会社の社名はファンクラブから公募で決めたい」

今後は「ジャニーズ」という名称は一切使わず、「関ジャニ∞」「ジャニーズWEST」など「ジャニーズ」の名称が入ったグループ名も変更していくとしています。

会見ではこれまでに被害の申し出があった人数が明らかにされました。

ジャニーズ事務所 東山紀之社長
「被害を申告し、補償を求めている方は325人。まずは被害者の支援・補償を少しでも早く進めていくことが『SMILE-UP.』の社会的責任」

被害を訴え、補償を求めているのは325人で、補償については11月から始めていく方針が示されました。

一方、ジャニー喜多川氏の姪にあたる藤島前社長は「SMILE-UP.」に残り、賠償に専念するということです。

会見では藤島前社長の手紙が井ノ原氏によって代読されました。

藤島ジュリー景子氏の手紙代読
「5月2日に被害者と初めて会った。その後も実際に話を聞く中で、この方々にどのように補償していくのがいいのか、加害者の親族としてやれることが何なのか考え続けている。ジャニーズ事務所は名称を変えるだけでなく、廃業する方針を決めた。ジャニーがある種、天才的に魅力的であり、皆が洗脳されていたのかもしれない」

こうしたジャニーズ側の“改革案”を被害者はどう受け止めたのか。ジャニー喜多川氏による「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の副代表を勤め、元ジャニーズJr.の石丸志門さんは…

ジャニーズ性加害問題当事者の会 石丸志門副代表
「廃業するという判断は正直驚いた。廃業という前提で話が進んでいるのであれば、補償・救済については少し希望が持てる」

前社長の藤島ジュリー景子氏はジャニーズ事務所の株式を100%を所有していますが、新しい会社に対してジュリー氏の影響力は残らないのでしょうか。

ジャニーズ事務所 東山紀之社長
「(新会社には)藤島氏は一切出資を行わず、取締役にも入りません」

ジュリー氏は新会社に一切関与しないとしていますが「SMILE-UP.」では補償に専念するため取締役に残ります。

ジャニーズ事務所 東山紀之社長
「藤島ジュリー景子氏は、100%株主として取締役にとどまります。今後、法を超えた補償を行うには、第三者の資本を入れるとできなくなるからです」

ジュリー氏は、新会社だけではなく「すべての関連会社から代表取締役を降りる」としています。

ジャニーズ事務所 東山紀之社長
「みんな対話をすることによって真実が見えて、きちんと向き合うことができれば、ちゃんと意見として聞けるのかなと。僕ら自身の意識改革をしなければいけないと、前回の記者会見から感じておりました。それは多分、所属タレントたちも同じだと思う。今後はそういうのも含めて、体制を整えていく、時代に合ったものをつくっていくというのが、僕らの使命かなと思っています」

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