道の駅に「段ボール授乳室」 “鍵なく不安”プライバシーは? SNSなどで波紋(2023年9月29日)

道の駅に「段ボール授乳室」 “鍵なく不安”プライバシーは? SNSなどで波紋(2023年9月29日)

道の駅に「段ボール授乳室」 “鍵なく不安”プライバシーは? SNSなどで波紋(2023年9月29日)

 道の駅に設置されたダンボール製の授乳室を巡り、SNSなどで波紋が広がっています。

■批判の声相次ぐ「逃げられないから怖い」

 幅およそ1メートル、高さと奥行きはおよそ2メートルのこの空間。実は、段ボールで作られた授乳室です。

 このダンボール授乳室が設置されているのは、島根県松江市にある道の駅「秋鹿なぎさ公園」。国土交通省の子育て応援の取り組みの一環として、日本道路建設業協会から19日に寄贈されました。

 強化段ボールが使用されていて、軽く水拭きができる丈夫なつくりになっています。重さはおよそ20キログラムと軽く、組み立ても簡単です。

 しかし、このダンボール授乳室の設置が報道されると、SNSを中心に批判の声が相次ぎました。

 SNSの声:「授乳中だと逃げられないから怖い」「衛生面でもプライバシー面でも不安」「上の子と一緒に入ったら、すぐいなくなりそう」

 このダンボール授乳室。入り口はカーテンで仕切られているだけで、鍵はありません。元々は、天井もありませんでした。

■授乳室を求める声も 設置する場所なく…

 一体なぜ、このような授乳室を置くことになったのでしょうか?

 道の駅「秋鹿なぎさ公園」 久保川将園長:「10年くらい前に女子更衣室、シャワー室の所の一角に(ダンボール製ではない)簡易のものを作ってはいたんですけども」

 しかし、「シャワー室のニオイが気になる」ということなどから、あまり利用されなかったため、2年ほど前にその授乳スペースは撤去されました。

 その後、授乳室を求める声はありましたが、設置する場所がなく困っていたところ、狭いスペースにも柔軟に設置できるダンボール授乳室の寄贈の話があったということです。

 道の駅利用者:「(授乳室は)大事だと思います。あったら便利だなと」

■協会が協力 今後3年間で150カ所に設置予定

 SNSの声などを受け、現在は安全に利用できるように様々な対策を進めています。

 久保川園長:「屋根をまず付けて、上から見えないようにという対策と。下の床の部分に全く何もないので、プレーマットですね、子どもさんがよく遊ぶようなキッズマットのようなもの敷いている」

 鍵を付ける代わりに、カーテンを二重にしたり、照明器具を付けたりなどの対策もしていくといいます。

 久保川園長:「このままだと使いたくないという声もあれば、全然これで十分だよという方もおられますし。改善を加えたら使ってみたいという方もおられるので。しっかりお声も拾って、より良いものを作って。安心して使って頂ければいいかなと思っています」

 日本道路建設業協会が協力をして、今後3年間で150カ所に「段ボール授乳室」を寄贈する予定になっているということです。

(「グッド!モーニング」2023年9月29日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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