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「超小集電」が未来を変える?土や水・パンから“小さな電気”を作る最新技術【SDGs】(2023年9月23日)
SDGs企画をお伝えします。テーマは「エネルギーをみんなに」。私たちに身近なパンや水、土を介して電気を作り、建物を照らす夢のような技術を取材しました。
暗闇にともる少し優しい明かり。
名古屋大学 中川聰客員教授:「実は土を使って、この明かりがついているんですね」
粒の大きさをそろえた土を入れて電極をつなげると。
名古屋大学 中川聰客員教授:「光りましたね」
1.5ボルトほどの電圧が出ています。
東京大学の特任教授などを務めた中川さんが、微生物発電の研究をきっかけにこの技術に気付きました。
電気が生まれるのは土だけではありません。
名古屋大学 中川聰客員教授:「水道の水をここに」
握っただけでも。
名古屋大学 中川聰客員教授:「つきますね」
どんな仕組みなのでしょうか。
土や水など自然界に存在する多くのものに異なる材料の電極を入れると、電極の間で小さな電気が生まれます。
この小さな電気を集電回路で集め、明かりに変えています。「超小集電」と呼ばれる技術です。
2年前にできた実験棟「空庵」では毎日、夕方6時から5分間、明かりがともし続けられています。中川さんは40年以上持つと計算しています。
近くに住む人:「きれいですよ。停電だ何だという時も大丈夫だし」「これが一般家庭に使えるような電気になればいいですね。まず二酸化炭素は出さない。放射能の心配はない」
自然にあるものを使い、小さな電気を長く出す「超小集電」。電源のない環境で天候にも左右されず安定した電気を得られ、二酸化炭素を排出しません。
名古屋大学 中川聰客員教授:「電力を持たない世界中の人々が17億人以上いるとか。公平なインフラとしてのエネルギー資源となってくれればいいなと。これを日本の様々な先端技術とつないで、世界に貢献できるようにしたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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