「記憶にない」80歳男性の車“暴走”　パイプ曲がり…4人巻き添え(2023年11月24日)

「記憶にない」80歳男性の車“暴走”　パイプ曲がり…4人巻き添え(2023年11月24日)

　東京・恵比寿で80歳の男性が運転する車が暴走。歩行者4人が巻き込まれ、けがをしました。

■パイプ曲がり…4人巻き添え

　歩道に乗り上げた乗用車はフロントガラスに亀裂が入り、助手席のエアバッグが作動。バンパーはひしゃげて外れていました。

　洋服を売る店でしょうか、ガラスが割れているように見えます。歩道に乗り上げた車の先には緑色のガードパイプの一部が落ちていて、植え込みのブロック塀にも亀裂が走っています。鑑識官が運ぶ、そのガードパイプの一部は大きく曲がっています。

　事故が起きたのは24日正午の少し前です。場所は東京・渋谷区恵比寿。東急東横線代官山の駅から約200メートルの交差点付近です。旧山手通りと駒沢通りが合流する三差路になっています。

■左折せず直進？「記憶にない」

　警視庁によりますと、車は現場の南、中目黒方面から北上してきました。そして、どちらに向かおうとしていたのか分かりませんが、どっちにも進まず、そのまま直進をしたということです。

　近隣住民：「あそこで信号を待っていると、こっちに向かってくるような車の進行状況になるので、こっちに突っ込んでこないかと心配は常日頃していました」「本当にマンションの真ん前で2人倒れていて、ほとんど動かない状態で」

　この事故で10代、20代、50代の女性3人と30代の男性1人、合わせて4人と運転手がけがをしました。このうち、20代と50代の女性はそれぞれ右足の骨を折る重傷です。

■恵比寿で80歳男性の車“暴走”

　正午すぎに過失運転致傷の疑いで逮捕され、その後、釈放されたのは80歳の男性です。

　目撃者：「（車の）ドアを開けて降りた状態のところで、もうどうしていいか分からない、立ちすくんでいるような状態」

　警視庁によりますと、80歳の男性は事故について「何も覚えていない、記憶にない」と供述しているといいます。

　事故の影響かは分かりませんが、逮捕後「具合が悪い」と話して嘔吐（おうと）したため、男性は警察署から救急車で病院へと搬送されました。
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