“日本一早い”紅葉を発見! 今だけ!幻の光景…太陽が緑色“グリーンフラッシュ”(2023年9月21日)

“日本一早い”紅葉を発見! 今だけ!幻の光景…太陽が緑色“グリーンフラッシュ”(2023年9月21日)

“日本一早い”紅葉を発見! 今だけ!幻の光景…太陽が緑色“グリーンフラッシュ”(2023年9月21日)

 紅葉がようやく始まりました。北海道では21日朝の気温が3.6℃と今シーズン最低を記録。例年に比べて2週間ほど色付きが遅れるなか、地元の紅葉ハンターに同行し、紅葉の最前線を取材しました。

■住民は肩寄せ合い 暖炉に集まる

 北の大地、北海道。秋の声がようやく聞こえてきています。21日、枝幸町では今シーズン全国最低となる3.6℃を記録しました。街路樹の葉が赤く色付き始めたのは最低気温6℃の上川町です。暖炉に火がともされ、住民たちが肩を寄せ合い暖を取ります。

 住民:「急に冷えた。今まで暑い日が続いたから体がなかなかついていかない」

■「宝石箱みたい」山道進むと…
 
 記録的な猛暑を経て、いよいよ秋が到来。「日本一早い紅葉」と呼ばれる名所では目を見張るほどの色鮮やかな紅葉を楽しむことができます。このダイナミックなドローン映像を撮影したのは北海道在住、映像作家の川村伸司さんです。

 映像作家 川村伸司さん:「地上から見ても、もちろんきれいだが、ドローンを介して見たところ、背景の奥行き、全部、赤、黄色が見えてきてスケール感にしびれた。日本で一番早い時期に紅葉する場所。標高が高くて、そこに行くには登山のスタイルで行くしかない」

 「日本一早い紅葉」を撮影するため、取材班が向かったのは北海道の中央に位置する大雪山。北海道の最高峰、標高2291メートルの旭岳をはじめ、標高2000メートル級の山々がそびえ立ちます。

 中腹にある標高1260メートルの山荘は紅葉が色付く登山道の入り口にあります。川上町にある温泉宿「大雪高原山荘」の周辺はぐっと冷え込み、午前5時の気温は2℃。紅葉を目当てに全国各地から宿泊客が訪れていました。

 横浜から来た人:「日本一早い紅葉を楽しみにしているので、ぜひ見てみたい。わくわくしているけど今年は気候が暑かったので、例年に比べると紅葉が遅れていると聞いているので、それがどうなっているのか楽しみ」

 名古屋から来た人:「毎年来ている。紅葉がきれいなので。1年前に予約をして来ている。沼巡りは本当に宝石箱みたいにきれい」

 紅葉の絶景スポットは宿を出発し、登山道をおよそ80分。2キロほど進んだ先にある沼の周辺です。大雪山の紅葉に詳しい山岳ガイドの硲大介さんに案内してもらいました。

 北海道山案内人 硲大介さん:「今年はこれから進むかなという感じ。ただすごく雰囲気の良い所」

 北海道では今年、異例の猛暑の影響もあり、場所によっては紅葉が2週間も遅れているといいます。

 登山客:「紅葉がもうちょっと進んでいるかと思ったけど残念」「ちょっと早いみたい」

■絵画のよう…水面に鮮やかな赤

 標高およそ1300メートルの滝見沼では秋の紅葉が進んでいました。今年は記録的な猛暑の影響で2週間ほど紅葉が遅れているといいますが、ここ数日、冷え込んできたこともあり、一気に色付いたようです。

 北海道山案内人 硲大介さん:「今年は紅葉厳しいねって。どういうふうになるか分からないと言っていたが、この光景を見れば、今年もここまできたじゃないという雰囲気。この色合いを見ると、あ~秋だなと」

 さらにこの後、紅葉が進めば神秘的な絶景も広がります。沼の水面に反射した「逆さ紅葉」です。赤、オレンジ、黄色、緑、まるで絵画のようです。21日は風もなく、水面に映える紅葉を見ることができます。皆さん、写真撮影に夢中です。

 福島から来た人:「よく撮れる。だいぶ良くなってきた。もう最高」

 沼に着くまで心配していたご夫婦は。

 登山客:「きれいに色が付いていて来ただけあった」

 10月には雪が降ってくることもあり、紅葉が広がる登山道に入れるのは来月10日までです。今後の楽しみ方について、映像作家の川村さんは…。

 映像作家 川村伸司さん:「10月初旬には北海道では山の方で雪が降るので、色付いた葉の上に雪が乗っかるという季節の変わり目が撮れるので、楽しみの一つ」

■今だけ!太陽が緑色 鮮やかに

 北海道の北部、留萌市の黄金岬。今月15日、北海道在住の映像作家・川村さんが沈みゆく太陽を撮影中に貴重な絶景を捉えました。

 映像作家 川村伸司さん:「分かりやすいグリーンフラッシュが撮れたので今年の一番。十何年間も撮り続けているもの。見事に撮れたなと。何回見ても気持ちが良い」

 自画自賛する「グリーンフラッシュ」とは、まばゆい太陽が水平線に沈む直前、太陽の光が緑色に変わります。

 映像作家 川村伸司さん:「水平線に沈む時にグリーンフラッシュが見られると幸せになれるという伝説がハワイにある。北海道で見られるのは蜃気楼(しんきろう)の影響で太陽が浮いて見えるが、そのなかでグリーンフラッシュが撮れた。空気がとても澄んだ日に決定的なのがやっと撮れた」

 この日は夕日が沈む前におよそ130キロ離れた利尻富士がきれいに見えるほど。130キロは東京から伊豆半島の下田ほどの距離です。撮影した前日には大雨が降ったこともあり、空気が澄んでいたといいます。なぜ、この時期に太陽の光が緑色に見えるのでしょうか。

 映像作家 川村伸司さん:「屈折によって空気が澄んでいる時に弱い光が目に届くと解釈している。北海道は秋から冬にかけて空気が澄んでくるので、これから見るチャンスはどんどん増えてくると思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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