「地震と雷が一緒にきたような感じ」東京駅前で鉄骨落下 2人死亡(2023年9月19日)
東京駅前のビルの建設現場で19日午前9時15分ごろ、重さ15トンの鉄骨が落下しました。
事故を目撃した作業員:「(Q.どこで作業を)9階です。鉄骨がもう崩れたり、足場台もめちゃくちゃで」
事故発生時近くにいた人:「地震と雷が一緒に来たような感じ。ガラガラガラガラって、座っていても揺れる感じだったので、怖かった」
6人の作業員が巻き込まれ、原裕一郎さん(33)、花田大和さん(43)の2人が、搬送先の病院で死亡が確認されました。
現場は、オフィスビルが立ち並ぶ一角で、大規模な開発工事が行われていました。着工したのは2021年。3年後の春には、51階建ての複合商業施設ができる予定でした。
施設のキャッチコピーは『巡る、活きる、ウェルビーイング、はじまる』。オフィスだけではなく、劇場や外国語に対応した医療施設も入る予定だといいます。東京駅とは地下で直結していて、高速バスの停留所を集約したバスターミナルを備えます。都心の新たな玄関口です。交通機能や国際競争力の強化を担うとして、国は『国家戦略特区』に指定していました。
事故を目撃した作業員です。
事故を目撃した作業員:「落ちる寸前を見た。ガターンと揺れて、危ねえぞとなったときに落ちた感じ。(Q.何が揺れた)鉄骨が揺れた感じです。クレーンにぶら下がっている状態なら、ワイヤーが切れているはず。ワイヤーは切れていなかった」
建設を手がけたのは、大林組と大成建設の共同事業体です。
なぜ、鉄骨が落下したのか。
大林組の説明によりますと、事故が起きたのは、7階での作業中のこと。クレーンで吊った状態の鉄骨に1人。ほかの4人も7階にいました。すると、何らかの原因で鉄骨が落下。それにつられるように、すでに設置していた4本も20メートル下の3階部分まで崩れ落ちたということです。
19日夜、現場では、亡くなった作業員と結婚するはずだった婚約者の父親が手を合わせていました。
大林組は、「作業員の安全を守れなかったことは悔恨の極み」としたうえで「原因の究明に全力を挙げて取り組み、全社を挙げて再発防止と安全施工の徹底に取り組んでまいります」とコメントしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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