マンガの聖地で危険行為…観光地で外国人“不作法”続出…閉山後の富士山で強行登山も【もっと知りたい！】(2023年9月18日)
三連休中の17日は、各地でイベントが開かれにぎわいました。一方で観光地に人が、集中することで様々な弊害が起きる、いわゆる“オーバーツーリズム”の問題も起きています。
■マナー違反や…危険な迷惑行為
この三連休中に、大阪府岸和田市の「岸和田だんじり祭」、山形の「日本一の芋煮会フェスティバル」、東京・浅草の「浅草サンバカーニバル」が行われました。
三連休の中日の17日、30℃を超える厳しい残暑にもかかわらず、各地でおおいににぎわいをみせました。
その一方で問題となっているのが、観光地に旅行者が集中し、様々な弊害が起きる、いわゆる“オーバーツーリズム”です。
都内の人気観光地、浅草の浅草寺では、外国人観光客がちょうちんに“タッチ”。さらには、本来、手や口を清める手水舎（ちょうずや）で、顔を洗う外国人男性の姿がありました。
浅草寺の担当者によると、本来の使い方とは違うため、マナー違反にあたるといいます。
フィリピン人男性：「（Q.顔を洗うのはマナー違反だと知ってる？）知らなかった」
神奈川県の観光スポット・鎌倉では、人気漫画「スラムダンク」の聖地と呼ばれる踏切に大勢の人だかりができていました。
笑顔で写真撮影を楽しんでいますが、ここは車道です。事故につながりかねない、危険な迷惑行為が相次いでいました。
近隣住民：「外国人の方だと思うんですけど、私の家の階段を上がってきてしまって。撮影のために、ベランダから下をのぞいてるということがあった」
■半袖短パンで…富士登山強行
オーバーツーリズムの問題は、富士山でもありました。
静岡県と山梨県は今月10日、シーズン終了に伴い、4つの登山道を閉鎖しましたが、5合目までは車で行くことが可能です。
川崎から来た人：「思っていたより霧がかってる」「標高高くて、涼しいからいいんじゃない」
問題となっているのは、山頂への強行登山です。
閉山後は気象条件も厳しく、富士登山のガイドラインでは、万全な準備をしない登山者の夏山期間以外の登山を禁止しています。
取材班が閉鎖されている登山道の入り口へ向かうと、看板が設置され立ち入れないようになっていました。
しかし、バリケードをすり抜ける人の姿がありました。
下りてきた人に話を聞くと、このように話していました。
登山道から下りてきた人：「閉山したのは毎回来てるので知ってるけど、山小屋からなにから全部が閉まってるとは思わなかった」「雪降るまでの今が、人がいないから自己責任。上はトイレとか一切ないので、自己責任で登るっていう感じです」
閉山した後の登山は「自己責任」だと口にします。中には、このような人たちもいました。
オーストラリア人、イギリス人：「（頂上まで）8時間くらいかかりました」
17日の山頂の最高気温は13.5℃。なんと半袖に短パンの格好で山頂まで登山をしてきたといいます。
オーストラリア人、イギリス人：「（Q.危なくない？）危険じゃないです」「（Q.寒くない？）寒くないです。暑いくらい」
山梨県によると、世界遺産登録後、こうした軽装備で強行登山をする外国人観光客が増加しているといいます。
この取材の帰り道には、大型連休につきものの渋滞。三連休最終日の18日も、混雑が予想されます。
（「グッド！モーニング」2023年9月18日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
