“雷雨ぜんそく”医師が注意喚起 原因は花粉…海外で患者増加(2023年9月14日)

“雷雨ぜんそく”医師が注意喚起 原因は花粉…海外で患者増加(2023年9月14日)

“雷雨ぜんそく”医師が注意喚起 原因は花粉…海外で患者増加(2023年9月14日)

■“雷雨ぜんそく”医師が注意喚起

 毎日ように発生するゲリラ雷雨。不安定な天気が体に異変を招く恐れがあると医師は警戒を強めています。

 おやなぎアレルギークリニック 小柳貴人院長:「近年、雷雨ぜんそくという、ぜんそく患者が嵐の後に大発生したという報告が海外で増えてきている」

 「雷雨ぜんそく」。ゲリラ雷雨や台風が去った後、突如としてせきや息苦しさなど、ぜんそくの症状が起こるというのです。

■原因は花粉…海外で患者増加

 海外は大変なことになっていました。中国・内モンゴル自治区。大雨の翌日、多くの人が息苦しさを訴え、未明に病院に殺到しました。同じ事態は北京などでも相次ぎ、テレビでも「雷雨ぜんそく」に注意が呼び掛けられました。

 キャスター:「天気の急変で花粉の濃度が高いことが雷雨ぜんそく患者が急増した原因だとみられます」

 雷雨ぜんそくの要因が大気中の「花粉」です。台風などの強い風で花粉が雲の中に飛ばされ、水分を含んで破裂。細かくなった花粉は地上に降り注ぎ、肺の奥に侵入。ぜんそくを引き起こすのです。

 おやなぎアレルギークリニック 小柳貴人院長:「基本的には、花粉症を発症している人が微細な花粉を肺に吸い込み、雷雨ぜんそくを起こしやすいが、今まで花粉症の症状が強く出ていない人は、初めて雷雨ぜんそくで発症があるかもしれない」

 花粉症ではない人も発症しかねない雷雨ぜんそく。過去には命を落とすケースも。2016年、ぜんそくの症状を訴え、10人が亡くなったオーストラリア・ビクトリア州。患者の多くがイネ科の植物の花粉を吸い込んでいたことが分かりました。

 おやなぎアレルギークリニック 小柳貴人院長:「イネ科、キク科の花粉が原因になることがある、秋の花粉症。今、異常気象で嵐がすごく増えているので気を付けるにこしたことはない」

 ゲリラ雷雨に加えて台風シーズンの秋。雷雨ぜんそくにどう備えればいいのでしょうか。
 
 おやなぎアレルギークリニック 小柳貴人院長:「マスクが重要。微細な花粉もある程度、吸入するのを減らす可能性が高い。マスクをして外出するのが一つ手段」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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