日本の南にある巨大な水塊が台風発達に影響 東大などの研究で判明(2023年9月14日)
日本の南には海の中に水温が均一な水の塊=「水塊」があり、台風の発達などに関係していることが東京大学などの研究で分かりました。
日本の南には、「亜熱帯モード水」という水温が均一な膨大な水の塊=水塊があります。その量は琵琶湖の貯水量のおよそ2万倍です。
東京大学の岡英太郎准教授らは、2021年に、この亜熱帯モード水のある海域を船でおよそ2週間にわたり観測しました。
その結果、この水塊が台風の発達などに影響を与えることを発見しました。
東京大学 岡英太郎准教授:「亜熱帯モード水という水塊が厚くなったり薄くなったりするが、薄くなると海面付近の水温が高くなり、台風の発達をより促進する方向に働く。この数年は(亜熱帯モード水が)すごく少ない状態が続いていて、海面水温を上げる一つの要因になっているので、台風を強める方向に働いていることは間違いない」
「亜熱帯モード水」は、温暖化が進むとさらに減少すると予想され、岡准教授は将来的に台風を強めることに関与していく傾向があるとしています。
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