「電動キックボード」信号無視・逆走…“危険運転”横行 ルール緩和で利用拡大も…【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年9月7日)

「電動キックボード」信号無視・逆走…“危険運転”横行 ルール緩和で利用拡大も…【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年9月7日)

「電動キックボード」信号無視・逆走…“危険運転”横行 ルール緩和で利用拡大も…【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年9月7日)

 7月から、電動キックボードのルールが新しくなった。一定の基準を満たせば、16歳以上であれば免許なしでも運転できるようになった。規制緩和の一方で、利用者が拡大し、危険な運転が相次いでいる。

■電動キックボード 7月からの新ルール
 
 SNSに投稿された動画には、黄色信号の時に1台目の電動キックボードが通過し、その後信号が赤に変わる瞬間に2台目が通過する様子が捉えられていた。

 歩道側の信号が青になり、歩行者が歩き出した瞬間、3台目の電動キックボードは赤信号でも停止しようとせず、歩行者とぶつかる寸前だった。

 7月から利用のルールが変わった電動キックボード。「車体の大きさ」「最高時速20キロ」など一定の基準を満たせば、16歳以上なら運転免許なしで利用が可能になった。

 また、最高時速を6キロに制限した場合は、一部歩道を走行することができる。

■電動キックボード利用者、警察に囲まれる

 新たなルールが施行され、利用しやすくなった電動キックボード。しかし、一方で問題となっているのが、危険な運転の横行だ。

 電動キックボードで横断歩道を走行した男性は渡り切ると、歩道に進入。すぐ真横を歩行者が行き交う密集した場所にもかかわらず、男性は電動キックボードから下りようとせず、歩道での走行を続ける。

 電動キックボードで歩道を走行するには、時速6キロ以下で走る必要がある。

 この車体では、右ハンドル付近のボタンを押すと最高時速が6キロに制限され、ハンドル端のライトが点灯から点滅に変化する。

 本来、このような状態でしか歩道を走行することはできないが、映像の車体はハンドルのライトは点灯したまま。つまり、6キロ以下の走行ではない。

 その後、男性は歩道を降りると、車道を横切ってしまった。

 さらに、電動キックボードに乗っていた男性が、警察に囲まれた。

 電動キックボードを利用した男性:「(Q.警察官からどういった話をされた?)きょうは初めてということもあって、注意だけで終わったんですけど。(時速6キロ以下モードではない場合は)切符を切られる対象になると言われました」「(Q.そういうルールは知っていた?)正直、自転車と同じ扱いだと思っていたので、歩道に入ってもいいと思っていました」

■東京と大阪で飲酒運転事故が発生

 電動キックボードによる危険な運転は、他にもある。

 逆走や2人乗り、歩道の走行など、巷で横行する危険運転。もし、歩行者とぶつかってしまったら。大けがをさせてしまう可能性もある。

 今年7月、東京と大阪では飲酒運転による事故も発生している。

 東京・池袋で起きた事故では、19歳の男子大学生が運転する電動キックボードが停車していたタクシーに、後ろから衝突した。

 警視庁によると、大学生は20歳未満であるにもかかわらず、直前までカラオケ店などで酒を16杯飲んでいたという。

 電動キックボードの利用者に話を聞くと、こんな声も…。

 電動キックボード利用者:「バイトとか終わった後、ちょっと飲んで、お店で。そこから(電動キックボードで)帰るみたいな。自分が運転して大丈夫だと思ったら、正直(飲酒していても)使っちゃいます」「(Q.飲酒して運転するのはどんな時?)やっぱり終電ない時ですよね。タクシー代浮かそうみたいな」「(Q.値段どれくらい変わる?)タクシーで5000円するところが(電動キックボードは)1000円しないくらい」「(Q.今はもう(飲酒運転)やめてる?)やばいじゃんと思って。(飲酒運転を)やめた感じですね」

■電動キックボード規制強化 海外の動向

 電動キックボードの利用については、海外では規制強化が始まっている。

 フランスでは、運転できる年齢を今後、12歳から14歳に引き上げる方針だ。パリでは危険運転や乗り捨てが問題となり、住民投票の結果、今月からレンタルが禁止となった。

 また、韓国では2021年5月までは13歳以上であれば免許なしで運転できたが、違反や事故が多発したため、規制を強化した。現在は16歳以上となり。免許とヘルメットが必要だ。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2023年9月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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