「これは悪質」屋久島に大量のごみ 町議が不法投棄か 過去には…自ら条例提案も(2023年9月7日)
世界自然遺産の屋久島で、町議がごみを不法投棄したとして批判が集まっています。実はこの町議、数年前には不法投棄を取り締まる条例を自ら議会で提案していました。
■「屋久島」に大量のごみ 町議が捨てた?
山積みにされた大量のごみ。無造作に置かれた畳の奥は、地面が黒々と焦げています。
この大量のごみが捨てられていたのは、豊かな大自然で知られる世界遺産「屋久島」です。
写真を撮影した町民:「もう、これは悪質だなあと思いましたね。燃えてる現状がもう…畳が燃えたり」
ごみを燃やしたのは、屋久島の岩山鶴美町議(66)です。
3年前に自身が経営する賃貸アパートのリフォームで出た廃材を親族の畑で不法に燃やしていました。
そんな町議に先月、廃棄物処理法違反の罪で罰金50万円の略式命令が出されました。
屋久島町 岩山町議:「やってはいけないこと…結果的にこういうことになりましたので、それはしっかり受け止めております」
■町議「焼却したことは反省」 町民は怒りをあらわに
岩山町議は屋久島出身で、町議会議員としては2期目です。
ガイド歴24年の町民:「そういう立場の人がやっちゃうというのは非常に悲しいというか」
ごみが放置されていたのは、世界自然遺産の範囲外ではありますが、町民は怒りをあらわにします。
写真を撮影した町民:「これが公人かと住民の代表かという気持ちもありますね」
渦中の町議は取材に対し、次のように話しました。
岩山町議:「木くずを焼却したことに関しては、やはり反省しておりますので、しっかりとすぐに(罰金50万円を)納付させて頂きました次第です」
■数年前…不法投棄を取り締まる条例自ら提案
岩山町議は2019年には、島の景観維持のために不法投棄などの取り締まりを求める条例を提案していました。
岩山町議:「そもそも不法投棄というのは犯罪に当たるんですね。法律で禁止されていて、決して許されない行為のはずなんです。ごみゼロのまちづくりにするために、屋久島町独自の条例をつくるつもりはないですか?」
違反行為の発覚後、初めて公の場で説明した町議は廃棄物を不法に焼却したことについては認めたものの、不法投棄はしていないと主張しました。
岩山町議:「私は産業廃棄物の不法投棄の罪には問われていません。私は不法投棄はしておりません」
屋久島町議会は5日、辞職勧告決議案を可決しました。
岩山町議は6日夜の時点で進退を明らかにしていません。
(「グッド!モーニング」2023年9月7日放送分より)
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