二階派・片山氏 退会めぐり対立 麻生派でも騒動
自民党の二階派が片山さつき元地方創生担当大臣に、派閥を退会するよう勧告した問題で双方の対立が続いています。一方、麻生派も実力者の退会騒動に揺れています。
毎週木曜に行われる自民党・二階派の会合。きょう一段と注目された理由、それは・・・
片山さつき 参院議員
「私に対する名誉毀損や場合によっては人権侵害だなと。明確に離れたいと言っている人をまさに後ろから石投げているわけですね」
最大派閥・安倍派への移籍が取り沙汰されている片山氏。二階派は片山氏から連絡がなく、接触を試みても連絡がつかなかったなどとして、今週、退会を勧告する通知書を出しました。しかし、片山氏は二階会長に直接、退会の意思を伝えたと猛反発しているのです。
片山さつき 参院議員
「明確に年内をもって『志帥会は退会したい』と、『私は抜けます』と（二階会長に）２回か３回言いましたので、認識も何も１２月２４日の金曜日にその部屋にいって、一対一でしっかりとお伝えをしております」
きょうの会合で二階会長は・・・
自民党 二階敏博元幹事長
「私の方からは特にありませんが、皆さんから色んな意見を承りたいと思います。以上」
会合終了後、二階派の武田事務総長は・・・
二階派 武田事務総長
「二階会長に言おうとどうしようと、書類で退会届を提出するのが社会のルールというか常識だと思う」
今度は、片山氏が書面で退会届を出していないことに苦言を呈しました。
一方、第2派閥の麻生派でも退会騒動が勃発しています。会長代理を務める「サトベン」こと、佐藤勉衆院議員が、きょうで4週連続、会合を欠席。麻生派を離れ、新たなグループの結成に動くのではとの見方が広がっているのです。背景にあるのが菅前総理との関係です。
菅義偉 前首相
「総務会長候補の総裁指名総務には佐藤勉君」
当選同期で「スガちゃん」「ベンちゃん」と呼び合うほど懇意な2人。菅政権では党三役の一角、総務会長を任されていました。
今月8日、議員会館で菅氏と向き合った佐藤氏は・・・
佐藤勉 衆院議員
「迷惑をかけるかもしれないが麻生派を辞めます」
菅義偉 前首相
「大変だね」
関係者によると、佐藤氏はこの場で麻生派を退会する意向を伝えたといいます。その後、佐藤氏は森山派の森山会長や二階派の林会長代行とも会談。いずれも岸田政権では非主流派に転落したメンバーで、結集に向けた布石かと注目されたのです。
閣僚経験者
「菅さんを扇の要にして協力ということもあるだろうね」
“菅グループ”中堅
「岸田内閣の支持率が落ちて次の総裁選があれば、そこで勝負ですよ」
菅氏自身は「菅派」の立ち上げを否定し続けていますが、党内での存在感が増すことになりそうです。
（24日14:20）
