12号発生で再び“トリプル台風” 列島影響は? 東京毎日30℃超“暑さとの戦い”(2023年8月31日)

12号発生で再び“トリプル台風” 列島影響は? 東京毎日30℃超“暑さとの戦い”(2023年8月31日)

12号発生で再び“トリプル台風” 列島影響は? 東京毎日30℃超“暑さとの戦い”(2023年8月31日)

 列島の南海上で発生している「トリプル台風」は九州や四国に大雨を降らせています。一方、秋田と新潟では観測史上最高気温を更新するなど猛暑が続いています。

■12号発生で再び“トリプル台風”

 冠水した道路に上がる水しぶき。排水しきれなくなった雨水は道路にあふれ出します。ものの数十分で、ひざの下まで水かさが増したといいます。宮崎には活発な雨雲が次々と流れ込み、1時間に50ミリを超える非常に激しい雨を観測。土砂災害への警戒が呼び掛けられました。

 雨は四国でも。愛媛から瀬戸内海の島々を映した映像。31日午前11時をすぎたころ、徐々に空に雲が掛かりはじめ、30分後には橋は見えなくなりました。

 悪天候の原因が列島の南の海に発生した「トリプル台風」です。台風周辺の暖かく湿った空気が九州や四国に流れ込み、大気の状態が不安定になりました。

■沖縄に接近11号 すでに影響も

 心配なのは台風11号の進路です。来月2日には強い勢力で沖縄に近付く見込みです。中心付近の最大瞬間風速は50メートル。これは今月上旬に沖縄を直撃した台風6号と同じ風の規模で、トラックが横転するほどの暴風が吹く恐れがあります。

 徐々に台風が近付きつつある宮古島。風への備えを進めていました。南大東島の海は波が高く、那覇からの定期船が欠航に。食べ物の品薄も心配です。今年4度目と度重なる台風に島の人は…。

 南大東村観光協会:「沖縄のお盆が今年は28日からきのうまでだった。沖縄は旧盆なので帰省している人が多くて、飛行機の心配が多い。1つ去ったら次がまたできて、多いなと思う」

 一方、30日、新たに発生した台風12号。東海地方を中心に大荒れの恐れが出てきました。

■警戒12号 週末“大荒れ”恐れも

 夏休みも31日で終わり。駆け込み客でにぎわう名古屋の水族館。ただ、週末は天気が一変するかもしれません。

 列島の南に相次いで発生した「トリプル台風」。12号は日本に接近する前に消滅する見込みですが、太平洋側に湿った空気を送り込み、東海などで週末から大荒れになる恐れがあるのです。

■秋田 新潟“観測史上最高”を更新

 一方で「トリプル台風」は、列島の近くの高気圧を強め、猛烈な暑さを引き起こしています。猛暑日は100地点を超え、新潟の新津と秋田の横手では39℃を超える危険な暑さに。いずれも観測史上最高を更新しました。

■東京 毎日30℃超“暑さとの戦い”

 都内では涼を取ろうと子どもたちが公園で水遊び。

 東京は記録的な「暑い夏」になりました。8月に最高気温が30℃を下回る日は一日もありませんでした。8月すべてで真夏日になるのは観測史上、初めてのことです。

 欠かせない水分補給。異例の忙しさだというのが麦茶の製造工場です。

 川原製粉所 川原渉代表取締役:「(Q.売り上げ好調の理由は?)4月から例年にない勢いで暑くなるのが早かったことと、危険な暑さというのがある。(売り上げは)約1割増えている感じ」

 ただ、麦茶作りは暑さとの闘いです。かまの前は、うんざりするような温度になります。それでも大麦は2度の焙煎(ばいせん)が欠かせません。そうすることで体積が増え、ふっくらするからです。

 川原製粉所 川原渉代表取締役:「体の危険も感じますし、熱中症に気を付けながら製造しなければならない。扇風機やスポットクーラーを使って体を冷やすようにしている」

 さらに、休憩時間には皆で作った麦茶で喉を潤します。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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