コストコ駐車場で0歳児“放置死” 両親共に「相手が連れていると」(2023年8月29日)
生後10カ月の赤ちゃんがコストコの駐車場で車内に置き去りとなって死亡した事故で警察は29日、車内温度の検証を行いました。両親は赤ちゃんが置き去りになった経緯について「相手が連れていると思っていた」という趣旨の説明を行っています。
警察署の駐車場で行われたのは先日に起こった痛ましい事故の検証です。
夏休み最後の週末となった26日午後0時半すぎ。北九州市にあるコストコホールセール北九州倉庫店の駐車場で生後10カ月の中山喜寿生ちゃんが心肺停止の状態で発見され、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。
目撃した人:「全然、動いてなかったので、私はてっきりお人形さんかと思ったくらい動いてなかった」
警察によりますと、亡くなった喜寿生ちゃんが家族やその知人など6人で店に来たのは午前10時ごろ。3列シートの2列目、父親のすぐ後ろのチャイルドシートに座っていたといいます。屋外の駐車場に車を止めた後、まず父親と知人女性が店へ向かい、少し遅れて母親と兄弟が店内に入りました。この後、フードコートで合流するまで両親は喜寿生ちゃんの置き去りに気が付きませんでした。
両親(警察に対し):「どちらかに喜寿生ちゃんがいると思っていた」
この日の北九州市内の最高気温は32.9℃。喜寿生ちゃんはエンジンが切られて窓も閉められた車内で約2時間半もの間、置き去りにされたとみられています。
29日に警察署で行われた現場検証では、時間帯や車の方角を再現。午前10時からの2時間半で、車内の温度は約50℃まで上昇したということです。
「無意識」で起こる車内への置き去り。「子どもの車内置き去り実態調査」によりますと、20.4%が1年以内に子どもを残したまま車を離れたことがあるとし、うち約2%が「無意識」だったという結果が出ました。専門家は、大切なのは日頃からの意識付けだと話します。
新潟青陵大学 碓井真史教授:「例えば車から降りる時、必ず振り返ることを習慣化する。財布入りのバッグなど貴重品を子どもの横に置くのを習慣化すると、赤ちゃんのことを忘れた時も事故を防ぐことができる」
警察は保護責任者遺棄致死などの疑いを視野に当時の状況について詳しく調べる方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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