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世界が驚く「リアル“スラムダンク”」劇的逆転で“欧州の壁”破る バスケ日本代表(2023年8月28日)
FIBAバスケットボールワールドカップ2023で、男子日本代表がヨーロッパの強豪フィンランドに、18点差からの逆転勝利を収めました。ワールドカップで日本がヨーロッパ勢に勝利するのは初めてで、世界をどよめかせています。
満員となった沖縄アリーナの声援に応える日本代表。まずは渡邊雄太(28)がブロック。さらに、馬場雄大(27)がボール奪って、そのままダンク。ゴール下では、チーム最長身のジョシュ・ホーキンソン(28)が躍動。ディフェンスからリズムを作ると、チーム最年長の比江島慎(33)がスーパーショットを決めるなど、日本の攻撃をけん引します。
ヘッドコーチ トム・ホーバス:「これはいいよ!これはうちのペース。間違いない。下がらないでレッツゴー!」
しかし、相手はハイレベルなヨーロッパ予選を勝ち抜いたフィンランド。なかでもNBAのオールスタープレーヤー、マルカネン(26)が、スリーポイントに、豪快なダンクシュートなどで日本ゴールを襲います。
このクオーターで逆転を許した日本。前半を10点のビハインドで折り返します。そして、勝負の後半戦。逆転を狙う日本ですが、フィンランドの猛攻は止まりません。スリーポイントを次々と決められ、最大18点ものリードを許してしまいます。
それでも日本は若き才能が躍動。富永啓生(22)がジャンプシュートを決めると、今度はドリブルから技ありのスリーポイントを沈め反撃。そして、富樫勇樹(30)からパスを受けた馬場が第3クオーター残り3秒でスリーポイントを決め、日本は63-73と食らいついていきます。
最終第4クオーター。7点差の日本は富永と河村勇輝(22)、若き2人のスリーポイントで、4点差まで詰め寄ります。その直後、ホーキンソンがスリーを狙ったシュートが外れるも、ボールを確保した河村の“ノールックパス”から、ホーキンソンが得点をあげ、2点差に。その後、リードを広げられた日本、スリーポイントを警戒するフィンランドの厳しいマークにあいますが、ホーキンソンの連続ポイントで、再び2点差に。そして、試合が残り5分を切ったその時、河村が自ら切り込み同点。さらに、フリースローももぎとりました。
最大18点差から、ついに追いついた日本、アリーナの熱気も最高潮のなか、河村がフリースローしっかりと決めて、ついに逆転。日本の勢いはまだ止まりません。ゴールしたに入ったホーキンソンが、この日18個目のリバウンドを取ると、河村が怒涛のスリーポイントシュートでリードを広げ、格上フィンランド相手に大逆転勝利を収めました。ワールドカップでの勝利は実に17年ぶり。そして、ヨーロッパ勢から歴史的初勝利を上げました。
トム・ホーバス:「(Q.今の思いは)16点差18点差から10点差に変わって、こういうゲームは経験ないですよ。経験ないです。みんなの気持ちは最高です。(Q.次のオーストラリア戦に向けて)頑張りますよ。もう勝ちたい。勝ちたいです!」
河村勇輝:「(Q.ヨーロッパ勢から初勝利)素直にすごくうれしい。若い力・フレッシュさっていうのは、コートに置いていければいいと思っていたので、僕や富永選手のフレッシュさは、コートに出し切れたんじゃないかな。フィンランドに勝つことが目標ではなくて、目標はアジア1位(パリ五輪出場権)になので、この勝利の喜ぶところは喜んで、勢いを持ってオーストラリア戦に臨んで、アジア1位を目標に頑張っていきたい」
富永啓生:「彼(河村)のパスは素晴らしいですし、シュートも第4クオーターの大事な場面で決めてくれて、すごく頼もしい後輩です。この若い2人でチームを引っ張れて良かった」
渡邊雄太:「次勝たないと意味ないので。この1勝で大きくパリ五輪に近付いたと思います。次のオーストラリアはめちゃくちゃ強いの分かっているけど、きょうもそうですし、ドイツもそうだったので、次勝ちます。終わった後、河村が『まだまだ引退させませんよ』って。頼もしいです。(引退)しません。まだ全然。パリに行きます」
ついに打ち破った“欧州の壁”。この歴史的勝利に海外メディアは驚きを隠せません。
フィンランドメディア『iltalehti.fi』:「日本は信じられない逆転劇を演じた。大声援によって日本は最後、フィンランドよりも勝利への気持ちが上回った」
アメリカ『CNN』:「渡邊雄太や馬場雄大など、スター選手たちが歴史的快挙に涙を流す姿が見られた」
渡邊選手が活躍するNBAも、SNSで日本の快挙を称えています。
NBA公式X(旧ツイッター):「渡邊と日本代表 世界バスケで感動勝利」
アジア勢からは…。
フィリピンバスケット専門サイト『Tiebreaker Times』:「絶体絶命と思われたが、ホーキンソン・河村のコンビプレー、富永の“飛び道具”が日本を支えた」
中国ネットメディア『捜狐』:「神レベルの18点差逆転!リアル・スラムダンクを観た」
次の対戦相手オーストラリアは、日本の勢いを警戒しているようです。
オーストラリア『Daily Telegraph』紙:「日本はバスケットボール史上最大の番狂わせを起こすべく、リスクを恐れない覚悟だ。オーストラリア代表は29日、日本の誇りが煮えたぎるコートに足を踏み入れることになる」
29日よる7時54分 日本×オーストラリア テレビ朝日系列で生中継
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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