なぜ、ノコギリ…?外国人を虜にする“骨董市”の魅力 時代経ても変わらぬ“匠の技”【Jの追跡】(2023年8月27日)

なぜ、ノコギリ…?外国人を虜にする“骨董市”の魅力 時代経ても変わらぬ“匠の技”【Jの追跡】(2023年8月27日)

なぜ、ノコギリ…?外国人を虜にする“骨董市”の魅力 時代経ても変わらぬ“匠の技”【Jの追跡】(2023年8月27日)

月2回開催される、屋外最大級の「大江戸骨董(こっとう)市」。およそ250店が出店するなか、この日、多くの外国人観光客が訪れました。

ノルウェーから来た女性は…。

ノルウェーからの観光客 トンイェさん:「北欧のデザインと相性がいいと思うの」

よくある「しょうゆ皿」が、北欧の家庭で使われると一体どうなるのか?

帰国後、動画を送ってもらうと、盛られたのはフルーツや塩、バジルソース。北欧の食卓に馴染んでいます。

さらに、一輪挿しもあります。キャンドルと絵画の前に置くとモダンな雰囲気になります。

そして、骨董の概念を打ち破る新たな商品を発見しました。

インドネシアからの観光客:「これに決めたわ!!もはや芸術作品よ!」

柄物の洋服が並ぶこちらのお店。古着ではなく、リメイクされた服ですが、注目すべきは素材です。何だか、分かりますか?

店主:「昔の、のぼりです」

懐かしい昭和の「のぼり旗」。足袋などを扱うメーカーのものですが、ワンピースに生まれ変わりました。

インドネシアから来た女性が購入した服は、小麦などを入れていた穀物袋です。

骨董市に集まる「昭和レトロ」の魅力にとりつかれた人々。外国人だけでなく日本人も!

コレクター:「黒猫が載っていると興奮するというか、集めている」

レトロでモダンなデザイン。小さなイラストの正体とは?

中国人バイヤー:「こっちのほうが高い6万8000円」

袋いっぱいのクマのぬいぐるみ。そのコレクションに唖然(あぜん)。

中国人コレクター:「置けなくなったので、家を建てました」

興味がない人にはガラクタでもコレクターにとっては超がつく“お宝”。骨董に魅せられた人々を追跡しました。

■黒猫は「福猫」…魔よけや商売繁盛の象徴

250店が出店する年に2度の骨董の祭典「有明骨董ワールド」。国内外から様々な骨董が集結。中でも注目を集めていたのは、「昭和レトロ」でした。

コレクター:「ここ人気店で、始まると同時にバーッて来る。面白いんですよ、デザインが。黒猫が載っていると興奮するというか、集めている」

切手よりは大きいサイズのイラスト。コレクションブックの値段は1万7000円。イラストの正体は…?

ラベルのコレクター:「マッチラベルの貼り込み帖です。昭和初期くらいのもの。(店の)宣伝としてデザインを競争して、良いものを作るということで面白い」

当時、宣伝用として流行した店名などを印刷したマッチ箱。今では、あまりこうしたマッチが使われなくなり、希少価値が高いといいます。

男性のコレクションを見せてもらうと、飲食店のラベルに黒猫のイラストが多く見られます。

不吉なイメージにとられがちな黒猫ですが、当時は「福猫」と呼ばれ、魔よけや商売繁盛の象徴とされていたのです。

■日本の古いノコギリの魅力は…“匠の技”

模造の銃や刀を見つめる男性。しかし、購入したのは、さびついた柄のないノコギリ。3つで6000円です。

アメリカ出身 日本在住15年 ラッセルさん:「(Q.たくさんのノコギリ持っている?)はい。多分200くらい」

アメリカで大工をしていたというラッセルさん。日本の古いノコギリを観賞用として集めているといいます。

ラッセルさん:「欧米では、押して切るからノコギリの刃は厚みがある。日本の場合は引いて切るので、薄いんです。大きい木、小さい木、どちらでも使えるのです」

欧米のノコギリは、押して切るため、刃の先端が狭く、曲がらないよう厚みがあるといいます。

日本の古いノコギリの魅力は、時代を経ても変わらぬ“匠の技”でした。

ラッセルさん:「製作者のサインがあるので、第2次世界大戦以前のものだと思う。刃が昔と変わらない状態で鋭い。素晴らしいね」

■イタリアから来日「店の装飾のため」

骨董市で買い物をするため、イタリアからやってきたカップル。購入した商品を見せてもらいました。

イタリアから来日:「なんて書いてあるかは分からないけど、この細かい文字が気に入りました」

今はあまり、見なくなった置き薬の箱です。

イタリアから来日:「イタリア人は日本酒が好きなんだよ」

日本酒のポスター。この他に、アイスクリームの「のぼり旗」や置物など、全部で6万円ほど。収集にしては、とりとめなく見えますが、ある目的がありました。

イタリアから来日:「ミラノで日本食レストランを開く予定で、店の装飾のために骨董を買いに来たんだ」

イタリアのミラノで6店舗のレストランを経営する男性。中華料理の店では、雰囲気をだすため、中国の雑貨を集めたと言います。

イタリアから来日:「欧米系のアンティークは手に入るけど、イタリアでは、こうした日本の骨董は売っていません」

■クマのぬいぐるみマニア「部屋というか、家建てた」

3日間で1万人以上が来場した骨董市。コロナ禍を経て、以前は見られなかったこんな光景も…。

中国人バイヤー:「この器は、3つで6000円です。TikTokライブ。代わりに購入するサービスをやっています」

ライブ配信しながら、代理で商品を購入する中国人バイヤー。こちらの女性も、商品を片手に配信。購入したのは、クマのぬいぐるみです。

袋の中から次々と…30万円以上購入していました。

中国人バイヤー:「(Q.いくら?)5万7000円。こっちのほうが高い6万8000円」

依頼したのは、北京に暮らす中国人の女性でした。

クマのぬいぐるみに魅せられ仰天行動。アンティークの魅力とは…。

クマのぬいぐるみマニア 北京在住 フウさん:「いっぱい買いすぎて、置ける場所がなくなり、専用の部屋を作りました」

1年足らずで100個以上も集めたといいます。しかし、驚くべきは、部屋の正体です。

フウさん:「部屋というか、家を建てたんです」

ぬいぐるみの購入代と建築費でなんと1000万円以上も使ったといいます。

フウさん:「アンティークは何度も持ち主が変わり、ちょっと壊れていたり、色あせたりする。ぬいぐるみが歩んできた歴史を感じられるのが良いんです」

欧米で作られたアンティークのぬいぐるみ。日本で購入するのにはワケがありました。

フウさん:「ヨーロッパにも代理のバイヤーはいますが、日本の骨董店のオーナーが集めたぬいぐるみは、品質と状態がとても良く、安心して購入できます」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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