日大アメフト部「複数部員で大麻を吸った」…寮を再び家宅捜索 林理事長は答えず【もっと知りたい！】(2023年8月23日)
日本大学アメリカンフットボール部の違法薬物事件で、警視庁は22日に、別の部員も大麻などを所持した疑いがあるとしてアメフト部の寮に再び家宅捜索に入りました。「個人の犯罪」という日大学側の主張が揺らいでいます。
■アメフト部寮 再び家宅捜索「他の部員も…」
日本大学 林真理子理事長：「（Q.2度目の家宅捜索が終わりましたが、大学としてどのような対応を取っていく考えか？）どうもお疲れ様でした」
憔悴（しょうすい）したように見えた、日本大学の林理事長。22日午前9時すぎ、警視庁が大麻取締法違反の疑いで、日大アメリカンフットボール部の寮に家宅捜索に入りました。
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1回目の捜索は、今月3日。その2日後には、アメフト部員の北畠成文容疑者（21）が覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の疑いで逮捕されています。その新たな供述が、明らかになりました。
北畠容疑者の供述：「大麻は他の部員たちと一緒に吸った時の残り。複数の部員と一緒に吸った」
8日に行われた日大の会見でも、複数人での大麻疑惑について問われていましたが、副学長はこう説明していました。
日本大学 澤田康広副学長：「（Q.複数人が大麻を吸っていた話が出ているが？）それはどこから出ている話か。私どもは把握していない。そういう事実は分からないとしか答えようがない」
■副学長「報告上がらなかった」 昨年10月も
しかし“部員1人による個人の犯罪”という、日大の主張には「そもそも説得力がなかった」と、大学ジャーナリストの石渡嶺司さんは指摘します。
石渡さん：「日大の描いたストーリーが崩壊したと言っていいでしょう。寮に住んでいながら、個人の犯罪だったと大学が徹底的に調査したが、関連するものは出てきませんでした、というのは到底納得できない」
また会見では、競技スポーツ部を統括する澤田副学長に“大切な情報が報告されていない”事例も明らかになりました。
澤田副学長：「（Q.澤田さんにその時点で情報が上がっていないということは、情報が遮断されている？）意図的かどうか分からないが、当時私に報告が上がらなかったのは事実」
去年10月、保護者から寮内で大麻を使用している可能性があるとの情報が寄せられ、アメフト部の指導陣がヒアリングを実施しました。
部員の1人から「大麻と思われるものを吸った」と自己申告があったものの、厳重注意にとどめていました。しかし、これが報告されていませんでした。
石渡さん：「澤田副学長はそこまで現場のことをご存じなかったとみるのが自然」
■「内々で収めようと」 独自調査の過程で…
先月、学生の薬物疑惑をつかんだ日大が独自調査する過程でも、同じようなことが起きていたのでしょうか。石渡さんはこうみています。
石渡さん：「今回の薬物事件はアメフト部ないし、アメフト部を統括する競技スポーツ部が内々で収めようとしている」
日大側は「警察の捜査に全面的に協力し、大学をあげて原因究明と再発防止に向けて全力で取り組んでまいります」とコメントしています。
（「グッド！モーニング」2023年8月23日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
