70年続く“時報サイレン”に危機 “子どもが起きる”移住者から苦情(2023年8月22日)
問題になったのは、長年、村民に時刻を伝えてきたサイレンについて。「うるさい」と苦情が寄せられているというのです。
農家(50代):「(サイレンは)昔は朝鳴って昼鳴って夕方鳴ったが、朝はなくなった。あまり朝が早い時サイレン鳴ると寝てる人もいるので、朝からうるさいということで」
長野県の山形村は松本市のすぐ隣で、人口およそ8500人。長野県の市町村で2番目に小さく、面積およそ25平方キロメートルと県で一番広い松本市のおよそ40分の1です。村の半分は山林に見えます。
その山形村で70年以上にわたって村民に時刻を知らせてきたサイレンについて、村議会で廃止するかどうか協議しているといいます。村への移住者などから苦情や問い合わせが相次いだというのです。
村は移住に力を入れていて、近隣の松本市や塩尻市などのベッドタウンとして移住してくる人も多いといいます。
農家(70代):「(Q.村外からの移住者は?)その方が多いから、そういう人がいらないと言えばそれでいいんじゃない」
そもそも、サイレンは農業従事者などに昼食や作業時間の区切りのために鳴らし始めたといいます。
村役場に設置されたスピーカーから一日に2度、午前11時半と午後5時に30秒ほど鳴ります。
一方で、サイレンに慣れ親しんだ人は…。
農家(70代):「目安としてはお昼。昔からね。11時半。昔の人間はそのままでもいいと思うが、でも邪魔だっていう人もいるよね」
村長はこんな話を聞いているといいます。
山形村 本庄利昭村長:「特に山形村に転入してサイレンが11時半に鳴って非常にびっくりしたと。それに慣れるまで1カ月、2カ月。子育てのころ、窓を開けておいて子どもが起きてしまったと何回も聞いた」「(Q.個人としては?)サイレンが遠くから聞こえると心地良い」
今後、地元の人の意見を聞いて存続か廃止かを決めるということです。
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