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パナソニック若手社員が発信する“多様性” 性教育の絵本制作も(2023年8月18日)
性的少数者を含む人材の「多様性」を経営において重視する企業が増えています。この性の多様性について、性教育の絵本を作るなどして発信を続けている大手電機メーカーの若手社員を取材しました。
小学生:「お父さんと私を作りました。オリジナルです」「(Q.素敵ですね、おそろいポイントはお花ですか?)はい」
子どもたちは色紙の服を貼り付け、思い思いの装いを工作で楽しみます。東京都内で開かれた性教育のワークショップの様子です。
司会:「プライベートゾーンを見られたり、触られたりして少しでも嫌だと思ったらどうしますか」
体についてやプライベートゾーンとは何かを親子で学ぶ内容ですが、最後に取り組むのは一見、性教育とは関係なさそうな「着せ替え遊び」。性別に関係なく、自分の“すき”を探ってもらうことが目的です。
参加した小学生:「自分で選べて楽しかった。男の子はこの色、女の子はこの色とか、ないと思う」
参加した保護者:「子どもは遊んでいるだけだけど、自分で(服を)自由に選んでいいんだと無意識に学べていると思う」
このワークショップで使われた教材には、もとになった性教育の絵本があります。
パナソニック 白鳥真衣子さん:「磁石で付くようになっていて、好きな服、好きな色を着せるということですね。何を選んでもほめてくれるという仕掛けになっています」
絵本を作った白鳥さんと東江さんは、大手電機メーカー「パナソニック」で製品の企画を手掛けるデザイナーです。
なぜ電機メーカーで性教育の絵本を作ったのでしょうか。
パナソニック 東江麻祐さん:「性の話って当たり前にあるけど、会社で話できてないというのが課題としてあって。今、当たり前にある性の話を会社でもしてみたいなと」
パナソニック 白鳥真衣子さん:「自分らしく生きるために性を考えるというのは、一つのトピックとして当時あまり会社にない考え方だったので」
2人は4年前、社内で性をトピックに多様性を考えるというプロジェクトを立ち上げ、子どもから大人まで様々な世代にアプローチするコンテンツなどを制作してきました。
電機メーカーとしても美容家電のロゴをピンクから白に変えたり、ドライヤーの色にネイビーを取り入れるなど、性別や年代を問わない製品コンセプトを打ち出し始めました。
パナソニック 白鳥真衣子さん:「(他の)企業も多様な関係性をCMなどで打つタイミングだった。会社の姿勢としても出せた。会社で性を扱うのは難しいというところはあったが、温度感は共有できたのかな」
4月に開催されたLGBTQの人権啓発などを目的としたイベントでは多様性を経営戦略として打ち出す企業が増えるなか、ブースの出展は去年の約2倍に増えました。
企業としての「性」への取り組みが企業価値の向上にもつながると多くの企業が判断しています。
パナソニック 白鳥真衣子さん:「色々な社員がいることで色々な選択肢がある商品が生まれてくるはずなので、社会に良い商品をお届けしたりとか、大きい会社だからこそ多様な視点があった方がいい」
パナソニック 東江麻祐さん:「多様な視点があることで(商品を)自分のものだと思ってもらえる、愛着が生まれる、好んで長く使ってもらえる」
パナソニック 白鳥真衣子さん:「回り回って会社としても重要なところなのではないかと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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