禁漁の「希少エビ」大量打ち上げ 原因は“酸素不足” サロマ湖に異変(2023年8月17日)
北海道のサロマ湖の沿岸で辺り一面を埋め尽くしているのは、打ち上げられた大量のエビ。実はこのエビ、資源保護のため禁漁となっていた希少なエビで、地元に衝撃が走っています。
■「青ざめる」サロマ湖に異変
岸辺の手前側が赤く見えます。エビです。大量に打ち上げられていました。
場所は北海道のサロマ湖。打ち上げられていたのは「ホッカイシマエビ」と呼ばれる北海道の夏の味覚。主に塩ゆでして出荷されている品種です。
漁業関係者:「もったいないなと。日陰にいたエビはまだ生きていたんですよね」「衝撃的です、これは」「青ざめますね、ほんとに」
発見されたのは15日。17日午前、干潮のタイミングを見計らって漁業関係者らによる回収作業が始まりました。しかし、広い湖岸に無数のエビ。もどかしい作業です。手づかみの人も現れました。
漁業関係者:「(Q.手作業で大変そうですが?)大変だよ、これ。もう汗だくだ」
皮肉なことにサロマ湖のホッカイシマエビは不漁が続いていて、5年前から資源保護のため禁漁となっていました。
佐呂間漁協 阿部与志輝組合長:「シマエビも5年も禁漁して資源が回復するのを待っていたが、その矢先にこんなことになったものですから」
漁業関係者:「そうじゃなくてもエビいない、いないってね。何年も前から禁漁、禁漁で資源増やすのに」「余計にもったいないですよね。余計に資源減っちゃいますよね。ただでさえ少ない資源が」
この夏、湖の異変を感じていたという人は…。
漁業関係者:「水が汚かったですね。濁っていました。お盆前からすごく汚かった。しけも少ないですよね。水が循環されないものだから、よどんじゃうんですよね」
水温の高さを指摘する人もいます。
佐呂間漁協 阿部与志輝組合長:「今年はすごいですね。7月の中頃から水温が上がって」
■原因は“酸素不足”
サロマ湖養殖漁業組合の調査によりますと、大雨で植物プランクトンが大量発生し、水中の酸素が不足したことでエビが死んだということです。
佐呂間漁協 阿部与志輝組合長:「新たに死んで打ち上げられたのはなかったものですから、一過性だということで今後は多分ないだろうが、引き続き注意深く見ていかないといけない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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