台風7号で海上輸送できずガソリン不足…近畿地方ではない静岡で休業相次ぐ【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG
台風7号の影響は、直撃するエリア以外でも起きています。静岡でガソリン、宮古島でマンゴー…なぜでしょうか?詳しく解説していきます。
■ガソリン不足・通信障害・店舗休業 台風から離れた地域でも影響が
良原安美キャスター:
15日朝、紀伊半島に上陸した台風7号は、この後も近畿地方を北上し、15日の夜以降には日本海に進む見通しです。台風の動きが遅いため、周辺の地域では暴風雨、台風から離れた地域でも大雨が続くということです。
この台風7号で生活への影響が出ています(15日調べ)
▼停電(午後4時半時点)
関西電力(関西エリア)約1万6160軒
▼通信障害(午後2時時点)
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク→和歌山・三重などで通信障害
▼各地で休業
セブンイレブン(午前11時時点):関西エリア約330店舗休業
スーパーマーケットのライフ:近畿圏全店舗休業
佐川急便・ヤマト運輸:近畿地方を中心に配送などを停止
静岡県などでガソリンスタンドの休業が相次いでいます。
▼ENEOS:509店舗に影響ある可能性 休業数把握できず
→船舶による輸送が大幅遅延。現在は陸上輸送で対応も十分な供給量を確保できないため。輸送再開は17日ごろの見込み
実は前回の台風6号でも鹿児島県内でガソリン不足となりました。鹿児島の港では12日間(7月30日~8月11日)台風が過ぎても安全航行のためタンカーが接岸できなかったそうです。ハイオクガソリンをレギュラー価格で提供したり、給油制限を設けるなどの対応をしたといいます。
ホラン千秋キャスター:
台風が上陸しているときだけではなく、その前後の影響も心配ですね。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
物流や交通が止まることによって台風の影響が長引くんだなと改めて感じます。
■行き場のないマンゴー「出荷できないことは、直接的被害よりも大きな被害」
良原キャスター:
台風の影響は宮古島のマンゴーにもダブルパンチで起きています。宮古島マティダファームさんによりますと前回の台風6号では5日間出荷ができず、1トンのマンゴーが行き場のない状態となり、被害額が200万円になってしまいました。
宮古島マティダファーム担当者「出荷できないことは、台風の直接的被害よりも大きな被害」と話してくれました。
出荷できないマンゴーや台風で傷がついてしまったマンゴーはその後、地元キッチンカーが飲み物にしたり、有名かき氷専門店「ひみつ堂」がシロップとして使うということで引き取ってくれたそうです。
しかし再び台風7号の影響が出てきそうです。担当者によりますと「やっと届けられると思ったら、再び台風で飛行機が欠航し、商品を送れず悲しい」と言います。
ホランキャスター:
台風によって全部だめになってしまう。その気持ちのやるせなさは計り知れません。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
旬な時期、一番美味しい時期に食べてもらいたいという思いがありますからね。多少傷がついても味は変わらないので、シャーベットにしたり、ドリンクにするなど工夫して消費してくれるのはありがたいですね。
私の実家でも宮崎県でお米を作っていました。1年かけて作ったお米が台風でだめになる経験もしました。台風などの災害を防ぐことはなかなかできませんが、そこをフォローしていくような、消費者のマインドを変えていってほしいですね。
日比麻音子キャスター:
自然の脅威に抗うことはできません。しかしその後どのようにカバーをしていくのか。我々の結束力が問われる気がします。
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