“のろのろ台風” 物流影響も長期化「スイカの皮も無駄にせず…」 台風7号本州へ(2023年8月12日)

“のろのろ台風” 物流影響も長期化「スイカの皮も無駄にせず…」 台風7号本州へ(2023年8月12日)

“のろのろ台風” 物流影響も長期化「スイカの皮も無駄にせず…」 台風7号本州へ(2023年8月12日)

お盆休みを直撃するとみられる「台風7号」。
12日時点で非常に強い勢力を保ちながら、小笠原諸島・父島の北を北上中。月曜日の午後以降、関東から中国・四国地方にかけて大荒れの天気になると予想されます。

■小笠原諸島で暴風雨 本州に向け北上

この台風7号の特徴は大きく2つ。そのひとつが「強い風」です。
小笠原諸島・父島で撮影された映像では、海は白波が立ち、自動販売機も倒れています。強風と雨で海は大荒れに。台風7号は島内のあちこちに爪痕を残しました。住宅の庭にあった大木も根こそぎ倒れてしまいました。

台風は勢力を保ちながら、このあと本州に上陸するとみられます。

神奈川県茅ケ崎市の「サザンビーチちがさき」では11日、晴れてはいますが、高波のため、ライフセーバーより沖へは行かないよう、「遊泳注意」が呼びかけられていました。台風の進路予想が西へずれてきているため、海の家はヤキモキしていました。

(海の家「浜磯」真間義嘉さん)
「もし台風が近寄りましたら看板を外してみたりとか、屋根に板打ってみたりとか、そういう作業をします。今回は、するかしないかちょっと今わかりませんね」

同じく太平洋に面する熱海。地元の人に話を聞くと…

(地元漁師)
「西の方から縦断してくるのはそうでもないけど、沖から直に来る台風はやはり怖いですね。威力が強いから」

5年前、台風12号の接近で、ホテルの窓ガラスに高波が打ち付け、割れる被害があった熱海。太平洋から直に上陸するパターンの威力を心配する声も聞こえました。

静岡県のキャンプ場では12日、およそ100組のキャンパーの姿が。心配事は、やはり台風。

(埼玉から来た家族)
「2泊3日の予定だったんですよ。台風でどうしてもだめで、1泊2日になっちゃったんですよね」

(大野路ファミリーキャンプ場 渡邉悟専務)
「200組ちょっとぐらい(予約が)入っていたが、残念ながら台風の影響で半分、100くらいの予約がキャンセルになっちゃって、正直厳しい」

■計画運休や運転取りやめの可能性も

お盆休みで多くの人が移動している中、「交通機関への影響」も懸念されます。
12日に開幕した国内最大級の屋内イベント、「コミックマーケット」。13日まで2日間の開催予定ですが、来場客は…

(大阪から来たコミケ参加者)
「飛行機がもしダメだったら、最悪新幹線で帰ろうかなと思ってたんですけど。翌日が仕事なので」

気になるのは“帰りの手段”です。
東海道新幹線は「計画運休」を行う可能性があるとしていて、JR西日本も新大阪から広島駅間で運転を取りやめる可能性があると、12日発表しました。計画運休を見越して、早めに帰る人もいました。

(大阪へ向かう家族)
「キャンセルはしたくなかったので、台風がそれればいいなと思ってます。着替えは多めに持ってきました」

(大阪から横浜へ帰ってきた人)
「4年ぶりに大阪に帰省してたんですけど1日早く帰ってきました。丸1日もいられなかったので、もうちょっといたかった」

■自転車並み“のろのろ台風” 影響長期化

台風7号のもうひとつの特徴が、自転車並みの「ゆっくりな速度」。“のろのろ台風”に翻弄されているのが八丈島です。週明け、伝統の盆踊り大会を開催する予定でしたが…

(末吉盆踊り 実行委員長)
「15日には開催できるとは思ってたんですけど、スピードがゆっくりになってしまったりで…」

当初の予定日から延期して開催するつもりが、台風の速度が遅く進路が読めなかったため、中止の決断をしました。

観光で島を訪れた大学生とスーパーを訪ねると船便の欠航により品薄が続いていました。この状況に島民は…

(八丈島在住の親子)
母「生野菜がスーパーから消えるのは痛いですよね」
子「この皮(スイカの皮)でぬか漬けを作る」
母「ぬか漬けだけでなくサラダとかね。野菜がないからこれもとっておかないと」

生野菜の在庫が少ないこともあり、スイカの皮まで無駄にせず食べるといいます。お盆休みで一家勢ぞろいですが…

母「何もない中であるものでメニューを考えた状態です。もてなしじゃないけど、華やかに見えるようにつくってます」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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