止まらない“物価高”お盆休み直撃 ガソリン200円超も…コロナ前に比べホテルも高騰(2023年8月10日)
11日からお盆休みが始まりますが“物価高”が帰省や旅行を直撃しています。
羽田空港には、お盆休みに海外に向かう人の列ができていました。物価高や円安で旅行費用がかさむなか、何か皆さん工夫していることはあるのでしょうか。
オーストラリアに行く人：「（Q.旅行費用は）100万円ちょっとです」「苦しいです。（Q.旅行に踏み切ったのは）子どもの年齢もあって、家族5人そろって海外は、最初で最後かもしれないと思い。せっかくの旅行なので、旅行中はあまり気にせず楽しんで、帰ってきてからキュッっと引き締めて」
国際線の予約は、コロナ前の5～7割まで回復しました。しかし、国内線がほぼ回復したことと比べると、復活には遠い状況です。
お盆を直撃しているのが、ガソリン価格の高騰。高速のスタンドでは、すでに200円を超えたところも。全国のレギュラーガソリンの価格は、1リットルあたり180.3円。5月から12週連続で値上がりしています。政府の補助金が6月から段階的に引き下げられているためです。
ガソリンを入れに来た人：「先週よりだいぶ高くなってて、お盆で来週から遠出するので入れようかなと。高くなる前に」
お盆ならではの予定に影響も。
ガソリンを入れに来た人：「実家に帰省しようとか色々考えてるが、どうしようかなっていうくらい、高騰しているので困ってる」
さらに、宿泊料金も上昇しています。東京都内にある人気のホテルの部屋は、コロナ前に比べて宿泊料金が2～3割ほど上がりました。
カンデオホテルズ広報 小松崎信子さん：「物価の上昇やエネルギーの高騰、タオルやシーツなどのリネン類、歯ブラシやくしなどのアメニティー、清掃コストが上がっていることも原因の一つとなっている」
もちろんホテル側もできることはしています。
小松崎さん：「スタッフは、フロントと朝食の業務をどちらもできるように、マルチタスクをはかって、人件費のコントロールをしている。それによって、お客様に還元できるように努力している」
主要観光地の宿泊料金は、コロナ前と比べて軒並み上昇傾向に。東京23区では約2万円も増加しています。5万円以上高くなっている箱根では…。
ベルギーから来日した人：「旅館を予約したのは去年11月です。日本の良質の宿はすぐに予約が埋まるので、真っ先に決めないと」
旅館『箱根藍瑠』は、お盆でも予約の約9割は海外からです。ベルギーから来た家族3人の宿泊費は、2泊で約24万円だといいます。タラバガニやステーキなどがついた高級プランを大幅に増やしたことで、コロナ前と比べて宿泊単価が1万円ほど高くなったといいます。そしてすでに来年の予約も入ってきています。
箱根藍瑠 渡辺健支配人：「（Q.これはどういうもの）2024年の宿泊予約となっています。先々まで海外からのお客様を中心に、これだけの通知が届いています」
アメリカ・イギリス・オーストラリア・フランスなどからの宿泊者が軒並み増えていて、この旅館に泊まる日本人の割合は大幅に減っています。箱根に訪れた日本人は。
箱根に1泊する家族：「（Q.もう少し物価が安かったら）もう1泊2泊したかったですが、とりあえず1泊」「箱根に来るために『ちょっとガマンしよう』って。『食べたい』って言ったものを食べさせてあげたり」たのしい」「めっちゃくちゃたのしい」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
