感染者減れど搬送困難は増加 冬に増える疾患と人手不足(2022年2月22日)

感染者減れど搬送困難は増加 冬に増える疾患と人手不足(2022年2月22日)

感染者減れど搬送困難は増加 冬に増える疾患と人手不足(2022年2月22日)

 東京で1万1443人の新型コロナウイルス感染が確認されるなか、新型コロナ陽性者の救急搬送先が決まるまでに5時間以上かかったケースが1週間で67件あったことが分かりました。

 22日に東京で新たに確認された感染者数は1万1443人。感染者が減る一方、厳しい状態なのが救急搬送困難事案です。

 総務省消防庁は20日までの1週間で6064件あったと発表しました。前回に続き、過去最多を更新しています。

 なぜ、こうした事態が続いているのか・・・。コロナの患者以外も搬送先がないといいます。

 順天堂大学大学院の堀教授によりますと、「一般病床がコロナに充てられ数が減るなか、冬は脳卒中や心筋梗塞(こうそく)なども増えるため一般病床も埋まりやすく、順天堂医院でも一般病床の使用率は100%を超えている」といいます。

 また「病床が空いていても欠勤などで医療従事者が足りていないケースもある」といいます。

 人出不足は、こんな現場でも・・・。

 KISA2隊・大阪、小林正宜隊長:「大阪市内の高齢者施設クラスターの支援に入っておりまして、もう14から15回は支援に入っていると思う」

 映像は100人ほどの高齢者が入る施設で、そのうち40人ほどが感染しました。

 小林さんが代表を務める往診チーム「KISA2隊・大阪」が、この日点滴したのは15人に上りました。

 KISA2隊・大阪、小林正宜隊長:「高齢者施設のクラスターとなると、多い時に30人近くの点滴を実施する必要がある」

 医療の逼迫(ひっぱく)が続くなか、懸念されているのが・・・。

 大阪大学医学部・忽那賢志教授:「ステルスと呼ばれてますけど、感染力が強そうだと・・・」

 現在のオミクロンは「BA.1」。それに対し、「BA.2」と分類されているのが「ステルスオミクロン」です。

 ゲノム解析を行う名古屋市衛生研究所の画面に映っているのは、ほぼオミクロン株の遺伝子配列ですが・・・。

 名古屋市衛生研究所・微生物部、柴田伸一郎部長:「ほんのわずか紛れこんでいる・・・」

 遺伝子の一部がすっぽり抜けているのがステルスオミクロンだといいます。

 大阪大学医学部・忽那賢志教授:「実験室レベルで、ちょっと病原性が強くなっているのではという報告は出ているが、実際にヒトで重症化しやすいかはデータが出てきていない。しっかりと隔離をして、広げないようにするのが重要」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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