【警視庁】「デートレイプドラッグ」簡易検査キット導入 早期判定が可能に
「デートレイプドラッグ」を使った性犯罪解決のため、警視庁が新たに簡易検査キットを導入しました。場合によっては1か月かかる従来の検査と違い、わずか数分で判定が出るといいます。すでに本格的な運用が始まっていて、逮捕につながったケースもあるということです。
■“デートレイプドラッグ”解決に警視庁が新たに簡易検査キットを導入
有働由美子キャスター
「警視庁が新たに簡易検査キットを導入しました。『デートレイプドラッグ』を使った性犯罪解決のため、全国で初めて開発したものです」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「『デートレイプドラッグ』とは、性犯罪に及ぶために使われる睡眠薬などのことです。例えば、ある女性が知人の男と食事に行きました。そこで気づかないうちに『デートレイプドラッグ』を飲み物に混入されて意識を失い、性的暴力を受けたとします」
「その後、警察に相談したところ、これまでですと薬物を飲まされたのかどうか、尿の鑑定結果が出るまでに場合によっては1か月かかることもありました。それが、開発された検査キットですと、わずか数分で判定が出るのです。これによって、早い段階で捜査を進められることもありますし、被害者の精神的な負担を軽くするメリットもあるといいます。これまでは鑑定結果を待っている間に気持ちが落ち込んで、『事件にしたくない』『意識を失ったのはお酒を飲み過ぎたからではないか』などと自責の念を強めたり、あるいは捜査への協力をやめるケースもあったといいます」
■すでに逮捕につながったケースも 記憶がないため被害にあったことに気づいていない人も
有働キャスター
「そういった意味でも、1か月だったものが数分で結果が出るというのは大きいですよね」
小栗解説委員
「本当にそうですね。実際、逮捕につながったケースがありました。キャバクラ店従業員の男が、10代の女子大学生に睡眠薬入りの飲み物を飲ませて下半身を触るなどした疑いが持たれていたのですが、今回の新しい検査キットで女子大学生の尿から薬の成分が検出され、逮捕に至ったということです」
「『デートレイプドラッグ』を使った性犯罪は、2022年で60件確認されていますが、記憶がないため、そもそも被害にあったことに気づいていない人も多くいるということです」
有働キャスター
「辻さんはこれについてはどう思いますか?」
辻愛沙子・クリエイティブディレクター(『news zero』パートナー)
「実は近しい人でも、顔見知り同士の飲み会で『急激に酔いが回って、明らかにちょっとおかしいと思って逃げた』って話を聞いたことがあって、本当にいつどこで被害に遭ってもおかしくないんだと怖くなりました。もちろん自己防衛も大事だと思うんですけど、まずはお互いが意識をして、怪しい動きを見逃さないような周囲のサポートも必要かなと思います。あと、たとえただ酔っている状態だったとしても、同意がない行為であればそれは加害ですし、悪いのは相手ですよね。『自分を責めなくていいんだよ』というのも改めて伝えたいと思います」
有働キャスター
「被害者が声を上げやすくするこの開発、素晴らしいと思いますし、次の被害者を生まないためにも、『私も…』と思った方は全国からつながる『#8103(ハートさん)』、性犯罪被害相談電話などにぜひ相談してください」
【相談窓口】
警察庁・性犯罪被害相談電話:「#8103」
(2023年4月26日放送「news zero」より)
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