台風6号が迷走 影響長引く沖縄は被害深刻…バナナ大打撃 アボカドも「復活に10年」【もっと知りたい!】(2023年8月7日)
7日も厳重な警戒が必要です。台風6号は九州を暴風域に巻き込みながら、東へ進んでいます。影響が長引いている沖縄では、深刻な被害が出ています。
■道路が20mほど陥没 水道管破裂か
行き場をなくした大量の雨水が側溝から車道に噴き出します。雨水が至る所であふれ出し、車道は水浸しになっています。
車体が半分以上、水没している車。高齢者が運転していましたが、救出されました。
2日から台風6号の被害を受け続けている沖縄。6日、沖縄本島地方に線状降水帯が発生し、今も雨と風の警戒を緩めることができずにいます。
強風にあおられた看板は吹き飛び、海水は防波堤を大きく越え、車を直撃します。
西原町の住宅では、道路が20メートルほど陥没してしまっています。ブルーシートが掛けられ、通れなくなってしまっています。
崩れた下を見てみると、下の住宅に大量の土砂が流れ出しています。水道管が破裂したとみられます。
■4日間欠航 帰宅困難者「食料足りない」
今も続いている空の便の欠航。大勢の人が帰宅できずに沖縄で足止めされています。
東京に帰ることができず、帰宅困難に陥っている人に話を聞きました。
比江嶋亮さん(47):「食事と運動ができないので、ちょっとしんどくなってきた」
3日に仕事で沖縄入りし、5日に東京に帰る予定だった比江嶋さん。ホテルは延泊ができていますが、多くの商店が店を開けられず、レストランなどを当てにすることができないなか、食品を買いにコンビニに行くと…。
比江嶋さん:「カップ麺コーナーです。少し残っているんですけどね」「冷凍食品コーナーに行くと、もうこんな感じ」
別の店に行くと…。
比江嶋さん:「あんまりないね、もうね。食べ物が。もう書いてますね。こうやってね。品薄ですと。ないです。ないです。全くないです」
食べ物類の商品棚には、何も残っていません。探し回った結果、手に入れた食事が…。
比江嶋さん:「本日の食事でございます。運よくですね、“塩むすび”がラスイチ、最後の一個だったんで、これが買えたのが大きかったですね。カップ麺が主食ぐらいです。おにぎりがあった時は、もうありがたかったですね」
なんとか今晩のフライトを予約することができた比江嶋さん。無事に東京へ帰れることを願っています。
■バナナ大打撃 アボカドも「復活に10年」
糸満市の青果生産者・上原賢祐さん(31)が撮影した映像です。
上原さん:「うおおおお、おおおぉぉぉ。壮大な園地が、壮大な破壊を経験しています。これも収穫間近だった」
足元に落ちているのは、青いバナナの実です。
上原さん:「うわあああ、これ片づけるのか…。全部だめです」
生産者の上原さんに被害状況を聞きました。
上原さん:「全滅です。過去にないぐらいの規模の台風で。全部バナナの株が倒れてしまいました」
バナナは収穫する前に全滅してしまいました。影響は、この先も長く続くといいます。
上原さん:「台風が過ぎた後、もう一回植え付けするが、そこからバナナの実が収穫できるまでに、だいたい2年から3年かかる」
全滅したバナナの被害額は、200万円から300万円に上ります。さらに、上原さんが丹精こめて育てていたアボカドの木も、強風の影響で折れてしまいました。
上原さん:「うわ、えげつな。泣きそうやな、まじで」
上原さん:「ざっと見た感じでは40%ぐらいはダメになっていたような気がします。アボカドの場合は木になる。なので折れてしまったら、それこそ5年後とか10年後の復旧になる」
この先5年から10年の売り上げおよそ300万円が失われてしまいました。
上原さん:「最初はしんどかったんですけど、1日2日経つと気持ちも切り替えられ。沖縄県で露地栽培やるリスクは、台風で倒れることは分かっていた」
(「グッド!モーニング」2023年8月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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