花火大会に変化 「有料席」導入 各地で広がる “30万円”チケットも(2023年8月7日)

花火大会に変化 「有料席」導入 各地で広がる “30万円”チケットも(2023年8月7日)

花火大会に変化 「有料席」導入 各地で広がる “30万円”チケットも(2023年8月7日)

 夏休みに入り、花火大会の開催がピークを迎えています。その多くが4年ぶりに通常開催で行われる一方で、これまでとは異なる変化が見られました。

■「大ナイアガラの滝」で火事?中止に…

 5日午後8時すぎ、東京・板橋区の「いたばし花火大会」の会場で、「枯れ草が燃えている」と119番通報がありました。

 警視庁などによりますと、荒川の河川敷がおよそ2000平方メートルにわたって焼けました。

 会場のアナウンス:「本年度の『いたばし花火大会』は中止が決定いたしました」

 総延長700メートルの「大ナイアガラの滝」の花火が燃え移った可能性があるということです。けがをした人はいませんでした。

■約7割が「有料席」導入 各地で広がる

 例年23万人の見物客が詰め掛ける、群馬県の「いせさき花火大会」。伊勢崎市は、これまでは無料だった広場での観覧を、今年初めて有料化しました。1席あたり、およそ4000円です。

 見物客:「暑いじゃないですか、待っているのが。あそこ(有料席)で見るのが、きれいなんですよ、正面で。お金出してでも正面できれいな花火を見たい」

 見物客:「ちょっと高いかな~って。無料の所がいいかなと」

 割れる賛否。なぜ、有料席を設けたのでしょうか?

 伊勢崎市文化観光課 田部井恵美子課長:「花火代が昨年度と比べると6%増になっています。警備額については、昨年度よりも45%増。今までと同様の規模の花火大会の開催は、なかなか難しくなってきていると実感しています」

 花火に使う火薬や警備費などが高騰し、去年より200万円増えた運営費を、有料席の売り上げで補おうというのです。

 この夏に行われる全国106の花火大会では、およそ7割が有料席を設けることになっています。

■中止か継続か…岐路に立つ花火大会

 5日に開催された「小田原酒匂川花火大会」には、日本一高い有料席が登場しました。

 なんとベッドで花火が見られるという、2人で30万円するチケットは完売したそうです。

 一方、千葉県の「おんじゅく花火大会」は、地元企業からの協賛金が得られず、今年の開催を取りやめました。

 中止か、継続か…夏の風物詩は今、岐路に立たされています。

(「グッド!モーニング」2023年8月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事