当事者の会「あそこまで語ってくれるとは」ジャニーズ“性加害”国連専門家が会見(2023年8月4日)

当事者の会「あそこまで語ってくれるとは」ジャニーズ“性加害”国連専門家が会見(2023年8月4日)

当事者の会「あそこまで語ってくれるとは」ジャニーズ“性加害”国連専門家が会見(2023年8月4日)

国連人権理事会の専門家が、企業活動による人権侵害を調査することなどを目的に来日しています。ジャニーズ事務所の性加害問題についても調査し、4日に会見を行いました。

専門家は、ジャニーズ事務所の関係者や、性的加害の被害者から聞き取りを行いました。

『人権理事会作業部会』イエパントン氏:「事務所の所属タレントをめぐる、セクハラ被害者との面談では、タレント数百人が性的搾取と虐待に巻き込まれたという、深く憂慮すべき疑惑が明らかになったほか、日本のメディアが数十年にわたり、この不祥事のもみ消しに加担したと伝えられている」

『人権理事会作業部会』オラウィ議長:「ジャニーズ事務所の代表の方々と会いましたが、これ以上は明かせません。私たちは告発の内容と、その告発に対し会社側が取った措置について知ろうとし、対応の正当性・有効性を確認しようとしました」

問題発覚後のジャニーズ事務所の対応については…。

イエパントン氏:「証言に基づくと、事務所の特別チームや独立チームによる調査は、その透明性と正当性に懸念が残っている。メンタル相談を希望する被害者への窓口の対応が、不十分だとする報告もある」

また、日本政府に対しても注文をつけました。

イエパントン氏:「被害者が、政府と関係企業が無策であると受け止める現状では、政府が率先し、加害者への透明な調査をすることが重要。政府として、子どもの虐待を防ぐ法体制の改善も重要になる」

今回の調査では、政府や企業などから話を聞き、技能実習生の取り扱いに関する課題や、福島第一原発の除染作業の問題などを検討。来年6月、最終報告書を人権理事会に提出する予定です。

国連の会見を見た『ジャニーズ性加害問題当事者の会』は…。

『ジャニーズ性加害問題当事者の会』平本淳也代表:「あそこまで語ってくれるとは思わなかったので、逆にびっくりした状態でいます」

『ジャニーズ性加害問題当事者の会』石丸志門副代表:「喜んでこの場に来ているわけではありません。皆、命を削りながら、ようやくここまでたどり着きました」

『ジャニーズ性加害問題当事者の会』中村一也さん:「未来ある若者世代の人権を守りたい。これはジャニーズ事務所だけの問題ではなく、全ての性加害・児童虐待防止につながります」

ジャニーズ事務所は、4日の国連人権理事会の会見を受け、「見解を厳粛に受け止め、被害を申告されている方々と真摯に向き合い、丁寧に対話を続けさせていただきたい」とコメントしています。

また、4日に新たな声明を発表し、外部専門家による再発防止特別チームから「今月末ごろ、再発防止策を提言する見込み」との連絡を受けたと明らかにしました。

ジャニーズ事務所は「できるだけ早く、今後の取り組みなどについて、記者会見で説明させていただく予定」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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