北海道の町でナゼ?インド人急増 「仕事は馬乗り」牧場に“救世主”(2023年8月3日)

北海道の町でナゼ?インド人急増 「仕事は馬乗り」牧場に“救世主”(2023年8月3日)

北海道の町でナゼ?インド人急増 「仕事は馬乗り」牧場に“救世主”(2023年8月3日)

 北海道のある町でインド人が急増しています。地元の祭りにも全力参加。小さな町が彼らを引き付ける訳を取材しました。

 裸足でリレーをするインド人に日本の祭りを堪能するインド人。さらに、スーパーで牛乳を爆買いするインド人も…。

 浦河町民:「結構、最近増えてるからね」「結構いますね、図書館とか」

 人口約1万1600人の北海道浦河町。先週末に開かれた祭りの様子は、会場にたくさんのインド人の姿が。なぜ浦河町にやってきたのでしょうか。

 インド人の男性:「(Q.仕事は何をしている?)仕事は馬乗りです」

 町内で競走馬を育てている牧場を訪ねてみると、あちらこちらに馬にまたがるインド人が。この牧場の騎乗員25人のうち、半数以上の13人がインドから来ていました。

 インドの競馬場で働いていたラタン・シンさん(32):「馬に乗るのが好きで、友達が日本で働いていて誘われた」

 イギリスの植民地だった影響で、インドは競馬が盛んな国です。しかし、待遇があまり良くないため、より良い環境を求めて浦河町に出稼ぎに来ているのだといいます。この牧場での彼らの月収はインドでの1年分の収入以上に相当するといいます。さらには寮が用意されていて、家賃や光熱費はゼロ、そして年に一度、インドに帰国するための特別休暇も取得できます。

 森本スティーブル 森本敏正社長:「お金を稼ごう、一生懸命やろうという気持ちで来ている子が多い。彼らがいなければ、うちの牧場ももっと規模を小さくするなり、つぶれている牧場なんかも出てきたのではないか…」

 馬の産地で知られる浦河町ですが、少子高齢化によって競走馬育成の担い手が不足。そこへ、インドで馬の仕事の経験がある彼らは、まさに救世主でした。

 浦河町企画課 長崎哲之課長:「馬を扱える技能を持っていて10年以上、就労経験のある人が来るので、すごく真面目に働いてくれるし、インド人材いいねと口コミが広がって年々、雇う人が増えていった」

 現在、浦河町では300人近くのインド人が生活、スーパーにもインド人がよく訪れるようになりました。

 最近は浦河町に母国から家族を呼び寄せて暮らすインド人も増加。今年度は6人のインド人が出産を控えているといいます。実際に今年、浦河町で出産した女性は…。

 浦河町で出産した女性:「(出産は)日本がいい」「(Q.どうして?)日本は妊婦健診の制度がしっかりしているから」

 浦河町ではヒンディー語の母子手帳も作りました。

 浦河町企画課 長崎哲之課長:「少子高齢化が進んでいるがインドの人が支えているような状況。外国人に優しい町づくりを進めれば町自体も暮らしやすい町になる…」

 インドの競馬場で働いていたラタン・シンさん:「浦河町が好き。7年間も働いているからね。今後もずっと浦河町で暮らしたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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