「ドムドムバーガー」奇跡の復活 元専業主婦“異色”社長の秘策 ブランド存続危機も(2023年8月3日)

「ドムドムバーガー」奇跡の復活 元専業主婦“異色”社長の秘策 ブランド存続危機も(2023年8月3日)

「ドムドムバーガー」奇跡の復活 元専業主婦“異色”社長の秘策 ブランド存続危機も(2023年8月3日)

 閉店が相次ぎ存続が危ぶまれていた老舗ハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー」が、ここ数年でV字回復を遂げています。復活を果たした戦略を取材しました。

■元専業主婦…“異色”社長の秘策とは?

 2日、ドムドムハンバーガーの店の前には、多くの客の姿がありました。

 客:「子どものころ、すごく食べてた懐かしいハンバーガーで。東京とか店舗減っちゃって、最近食べられてなかったので」

 1970年に設立された日本最古のハンバーガーチェーン、ドムドムハンバーガー。1990年代には全国各地の商業施設などにおよそ400店舗を展開していましたが、その後、施設の閉店とともに店舗数が10分の1以下にまで減少しました。

 長年、赤字経営が続くなか、2018年に社長に就任したのが、藤崎忍さん(57)です。39歳まで専業主婦で、その後、居酒屋の経営を経て入社したという、異色の経歴の藤崎さん。かつての社内の様子について聞きました。

 藤崎社長:「社内の風通しが悪く、コミュニケーションがとりづらい」
 
 しかし、藤崎社長の就任後、危機的な状況が一転。なんと3期連続で黒字を達成したのです。

 藤崎社長:「ファストフードであれば、価格とかオペレーションとか見た目とか、ある一定のラインからはみ出してはいけないと思うのですが。気にしないで商品開発していいですよというのが、コンセプトかなと。みんな自由ですよ」

■次は「お客様にとってのオンリーワン」

 自由な発想で商品開発を行った結果、大ヒットとなった商品があります。

 脱皮したての殻の柔らかいカニを一匹丸ごと使った「丸ごと!!カニバーガー」です。こうした独自の商品開発に加え黒字化への要因となったのが…。

 藤崎社長:「コロナ禍になって、マスクの販売をしたんですね。スタッフにマスクを配布して、お客様にも分けようと思って分けたのが、Twitterでバズって全国から販売してほしいと大きな声を頂いて。10日でECサイト立ち上げて販売を開始しました」

 マスクのほか、マスコットキャラクター「どむぞうくん」をあしらった、ぬいぐるみや帽子など様々なグッズを展開。SNSで話題となり、売り切れが続出し、今ではグッズ販売も経営の柱になっているといいます。

 客:「めっちゃ可愛くて、会社に持って行ったりしてた」

 黒字化を果たしたドムドムハンバーガー。次に藤崎社長が目指すのは…。

 藤崎社長:「ここの商品が好きとか、この店員さんが好きとか、この見た目が好きとか。お客様にとってのオンリーワンの店舗を増やしていきたい」

(「グッド!モーニング」2023年8月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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