筋肉集団が大量ごみと格闘 “4年ぶりの大輪”隅田川花火大会 103万人殺到【もっと知りたい!】(2023年7月31日)

筋肉集団が大量ごみと格闘 “4年ぶりの大輪”隅田川花火大会 103万人殺到【もっと知りたい!】(2023年7月31日)

筋肉集団が大量ごみと格闘 “4年ぶりの大輪”隅田川花火大会 103万人殺到【もっと知りたい!】(2023年7月31日)

 「東京の夏の風物詩」と呼ばれる隅田川の花火大会には、過去最多の103万人が訪れました。雑踏事故を起こさないよう警戒する警察、少しでも良い場所で花火を見たい観衆など、4年ぶりの復活に対するそれぞれの思いが交差しました。

■大混雑 人かき分け「娘をトイレに…」

 29日、東京・隅田川で行われたのは、江戸時代から続き日本最古といわれる花火大会です。新型コロナの流行が落ち着き、4年ぶりの開催となりました。

 スマートフォンで写真を撮る人や屋形船から浴衣姿で楽しむ人。みんな幸せそうに、空に上がる2万発の花火を眺めます。

 女性:「最高ですね。来て良かったです」
 男性:「最後、ヤバかったですね、ド迫力で。みんなバーッてなってたもんね。いい思い出になりました」
 女性:「行けて良かったです。火薬のにおいもすごいし、飛んでくるし。音もすごいですし、臨場感も味わえて」

 今回の花火大会には、過去最多となるおよそ103万5000人が訪れました。これだけの人数が集まると、混雑は相当なものになります。

 母親:「ちょっとだけトイレに行かせてください。トイレに…娘が…」

 番組取材班が出くわしたのは、人ごみの中、トイレを探す4歳の娘と母親。人をかき分けて、なんとかトイレにたどり着けました。

 母親:「『ちょっとトイレ、トイレ』と叫びながら、協力してもらいました。人がすごいので、ちょっと危険ですね」

■警備を巡る戦い…DJポリスも登場

 また、花火を見るのも一苦労です。中には、花火が上がっている空とは別の方向に、カメラを向ける人の姿もありました。

 男性:「直接見ているよりも、ビルに反射してたほうがキレイに見えたんで。こっちのほうが見ている人もいないし、いいかなって」

 何より避けたいのは事故です。花火が上がる川の周辺は、歩きながら見ることを呼び掛けているため、警察や警備会社がロープや可動式の柵を駆使して、導線確保に努めます。

 警察官:「規制がかかったら、ガンガンいっちゃいましょう」

 警備を巡る戦いは、花火が打ち上がる前から始まっていました。

 交通規制に向けて、移動を呼び掛けますが、すんなりとはいきません。警察官も、あの手この手で対応を試みます。

 警察官:「ちょっとずつ資材を入れないと、(規制に)全然ピンと来てない感じですね」

 車両の上には、警察官が拡声器を使って誘導や注意を呼び掛ける「DJポリス」も登場しました。

 DJポリス:「まだ交通規制は始まっておりません。大変危険ですので、歩道にお上がりください」

 警察官が注意を呼び掛けていますが、車道には何人もの人が座っています。車がすぐ近くを走っているにもかかわらず、座り込む人がいました。

■目的地たどり着けず…不満を募らす人も

 歩道のフェンスに立て掛けられたシート。彼らが待っていたのは…。

 車の通行がなくなり、歩行者天国となった瞬間、車道にシートを敷く場所取りが始まりました。

 DJポリス:「無理に割り込んだりすると、思わぬ事故の原因となります。危ないですから、前の方に続いて、ゆっくりとお進みください」

 花火が、打ち上がり始めると人の動きは、さらに活発になります。花火が見やすい場所では、立ち止まる人も多くなります。

 警察官:「できるだけ前に進むようにお願いいたします」「歩道ですので、道を空けてください」

 花火を近くで見ることができる橋の上は人気スポット。橋へ進む人数を制限し、警察官が先導していきます。

 規制によって、目的地へたどり着けず、不満を募らせる人もいます。

 警察官:「皆さんに、ご協力いただいているんですよ」
 男性:「なんで、これが事故になるの?」
 警察官:「1人が守らないと…」

■身を挺し警備 終了後も…駅周辺は大混雑

 人が密集しているため、具合が悪くなる人も続出。歩行者天国に確保された緊急車両用の導線でも、トラブルは発生します。

 警備員:「救急車用の通路です。救急を邪魔しないでください」「勢いと雰囲気でおかしくならないように気をつけてください」

 「通れない、通れないですよ」と、警察官や警備員が声を上げ、時には身を挺(てい)して警備にあたりますが、ついには、規制された道を突破しようとする人たちが、あちらこちらで見られました。

 終了後も、駅周辺では大混雑でした。

■大量ごみ…40人の“筋肉集団”出動 

 大きなイベントが終わった後に起きるのが、ごみの問題です。

 観客が捨てていったごみ。一夜明けた30日の朝、“ある集団”が立ち上がりました。

 半ズボン姿に、厚く鍛えられた“ふくらはぎ”。ポーズをとると、浮き出る血管に飛び出してくるかのような、隆々とした立派な腕。普段、体を鍛えている、およそ40人の男女がごみ掃除に乗り出しました。

 女性:「(Q.ごみを拾ってみて?)すごい量です。これでも(他に)もっとあって」

 男性:「(普段は)ダンベルだけ25キロとか」「(Q.普段と比べたら?)全然軽いです。もっと拾わないといけないので。もうちょっと頑張ります」

 男性:「(Q.ごみを拾う時、どこの筋肉を使う?)前腕と二頭筋」

(「グッド!モーニング」2023年7月31日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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