高齢夫婦が自宅で死亡 エアコン使わず熱中症か…修理待ち? 90代夫「冷たすぎて嫌」【もっと知りたい!】(2023年7月31日)

高齢夫婦が自宅で死亡 エアコン使わず熱中症か…修理待ち? 90代夫「冷たすぎて嫌」【もっと知りたい!】(2023年7月31日)

高齢夫婦が自宅で死亡 エアコン使わず熱中症か…修理待ち? 90代夫「冷たすぎて嫌」【もっと知りたい!】(2023年7月31日)

 東京都内で、高齢の夫婦が自宅で死亡しているのが見つかりました。部屋にはエアコンがあったということですが、使われておらず、熱中症で亡くなった可能性があります。取材をすると、夫婦がエアコンを使用しなかった理由が見えてきました。

■国連事務総長「地球沸騰の時代が到来」

 30日、全国一の暑さを記録した埼玉県鳩山町。午後4時、手元の気温計は39℃を示しています。

 地元の人:「自分まで干上がっちゃいそうな感じ」「いやーもう骨身にこたえますね」

 埼玉県鳩山町では、6日連続で38℃以上を記録。あまりの暑さに、通りを歩く人の姿はまばらです。

 30日、35℃以上の猛暑日は全国223の地点で観測されました。

 こうした猛烈な暑さは、日本だけではありません。

 世界各地で熱波に襲われていていることから、国連のグテーレス事務総長は、次のように話しました。

 グテーレス事務総長(27日):「人類は、窮地に立たされています。地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来したのです」

 “地球沸騰の時代”と表現し、危機感をあらわにしたのです。

■エアコン電源入っておらず…熱中症死か

 この週末は、危険な暑さによる死亡事故が相次ぎました。

 29日、東京・東村山市の住宅で90代の夫と80代の妻がベッドで倒れているところを、自宅を訪れた介護事業者が発見。その後、死亡が確認されました。

 寝室に設置されたエアコンは電源が入っていなかったため、熱中症の可能性があります。

 近所の人:「2~3日前だね。この間、初めて(部屋に)入って。奥さんは縫い物が好きで、ご主人は囲碁とか絵を描いて、それをいっぱい飾っていて」「(Q.その時、家の暑さは?)その時は、冷房きかせてもらっていたな」

 日中は、エアコンを使用していたといいます。

 警視庁によりますと、電気を止められていたなど経済的な事情はなかったということです。

■エアコン修理は混雑?「早くて2、3日…」

 一方、番組の取材では新たな事実が分かりました。

 近所の方によりますと、夫はクーラーの風が直接当たると冷たすぎて嫌だと話していたということです。

 近所の人:「1週間前ぐらいですかね。ご主人の寝室のクーラーが風が当たりすぎて、『ご主人が冷たいって言うから、エアコンの移動を頼んでいる』って、(奥さんが)言っていました。風が当たらないように」

 エアコンの工事は混雑しているのでしょうか。市内のエアコン修理業者に聞いてみました。

 東村山市のエアコン修理業者:「今の時期だと早くても2日~3日お待たせしています。本体の交換となってしまうと、1週間以上お待たせしてしまうこともあります」

 業者を待っている間、夜はエアコンを止めてしまっていたのでしょうか。

 警視庁によりますと、夫婦が発見された際、窓は閉められていて、扇風機だけ動いていたということです。

■部活帰りに熱中症疑い…女子中学生死亡

 山形県米沢市では28日、部活動帰りの女子中学生が熱中症とみられる症状で路上で倒れ、死亡しました。

 通っていた中学校では当初、午前8時半から11時まで部活動の予定でしたが、気温が急上昇したため、午前10時前に部活動を終了。女子生徒は午前10時半ごろ、1人で帰宅しました。

 しかし、午前11時ごろ、路上で意識不明の状態で倒れているところを通行人が発見し、119番に通報。病院へ搬送されましたが、その日の夜、死亡が確認されました。

 部活動中は、およそ20分おきに水分補給を行っていて、部活終了後も女子生徒の健康状態に問題はなかったということです。

 女子生徒が通っていた中学校では、来月2日までの部活動の中止を決定しました。

 米沢市教育委員会:「本日午前中の臨時校長会での指導内容として、改めてガイドラインにそった対応を行う。特に付け加えて、熱中症警戒アラートが発令された際には、原則として心配される活動につきましては、控えることなどを確認したところです」

■ゲリラ雷雨 一瞬で視界が…10分で青空に

 猛暑による被害が出る一方で…。

 動画撮影者:「車、車傷んでなければいいな」

 30日午後2時半ごろ、福岡県宗像市で撮影された映像です。あたりが真っ白になるほど、横殴りにたたき付ける雨。稲光も確認することができます。

 動画撮影者:「30分前後ぐらいだったとは思う。もう前が見えないぐらいの土砂降り。さすがにちょっと、あれは恐怖を感じましたね」

 宗像市ではこの時間帯、1時間に36ミリの激しい雨を観測しました。

 急な天候の変化を宗像市の隣、岡垣町に設置されたカメラが捉えていました。

 画面左側が宗像市方面。午後2時半ごろには、空は明るく景色もクリアですが、しだいに雲が増え暗くなりはじめると、およそ20分後。激しい雨であっという間に、海の向こうの景色が見えなくなってしまいました。

 その後、わずか10分ほどで雨は上がり、青空をのぞかせました。

 気象庁はこの先、8月上旬頃にかけて北日本から西日本では、気温が高い状態が続くとして注意を呼び掛けています。

(「グッド!モーニング」2023年7月31日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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