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隅田川花火 過去最多103万人 屋形船に予約殺到 船頭「言葉では言い表せない喜び」(2023年7月30日)
29日、開催された隅田川花火大会には過去最多の103万人余りが押し寄せました。4年ぶりの花火に思いを寄せる人を取材しました。
■隅田川花火 4年ぶり開催
夜空を彩る大輪の花。東京・下町の隅田川で、4年ぶりに復活した夏の風物詩。訪れたのは過去最多の103万人。人はなぜ、こんなにも花火に魅了されるのでしょうか。それぞれの場所からそれぞれの思いを胸に、隅田川から打ち上がる2万発の花火に酔いしれます。
母親:「やっと普通の生活が戻ってきた。こんなに(娘が)楽しそうな姿が見られてうれしい」
■「特等席」屋形船に予約殺到
隅田川には数多くの屋形船が。この光景も4年ぶりです。人混みを避け特等席から鑑賞できるとあって、国内外から予約が殺到しました。
富山から来た人:「屋形船のほうがゆっくり見られる。ずっと待っていた」
夫婦:「屋形船で花火を見るのが夢。夫が予約してくれた。すごく楽しみにしてて、普段着ない浴衣を着付けも予約して髪も予約して来た。気合十分」
台湾から来たグループも、浴衣姿で初参加。
台湾からの留学生:「初めての浴衣。日本の花火大会をとても楽しみにしている、さすが日本の夏」
隅田川花火の起源は江戸時代。葛飾北斎の浮絵です。江戸の夏が始まる「川開き」の催しとして、隅田川の船から花火が打ち上がる様子が描かれています。町人たちが小舟からも楽しんでいる姿も。その文化は、200年以上経った今もなお、隅田川花火に引き継がれています。
■船頭も感動「言葉では言い表せない喜び」
屋形船のスタッフたちも、花火大会を心待ちにしていました。
屋形船 晴海屋 安藤慎一さん(41):「日本の夏が戻ってきたな、良かったなという思い」
船頭の安藤慎一さん。ここまで苦難の道のりでした。
屋形船 晴海屋 安藤慎一さん:「コロナが始まって最初のクラスターが屋形船で出てしまった。屋形船、観光産業が大打撃を受けて全く仕事がない状態が続いてしまった」
コロナ禍で仕事を辞めるスタッフが続出するなか、安藤さんも収入が激減し苦境に。デリバリーのアルバイトでしのいででも、転職しなかったのには特別な思いがありました。
屋形船 晴海屋 安藤慎一さん:「江戸文化というか、日本にしかない大事な文化。コロナが収束していった後も、必ずお客様が戻ってきてくれると思った」
4年ぶりの花火大会。スタッフの多くが初めての経験です。
屋形船 晴海屋 安藤慎一さん:「皆、コロナ以降に来てくれた人たちなので以前の花火大会を知っている人はいない。きょうはお客さんと一緒に花火を見ていいからね」
4年間、耐え忍んで待ち続けた光景が目の前に広がります。
屋形船 晴海屋 安藤慎一さん:「感無量。たくさんのお客様が一緒に空を見上げて、同じ花火を一緒に見られる。4年経ってようやくいつもの夏が戻ってきた。本当にうれしいという言葉じゃ言い表せないくらい、喜びの限り」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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