「店長おりろタコ」LINE暴言 ビッグモーター元店長の家族がパワハラ等で2000万円訴訟【もっと知りたい!】(2023年7月28日)

「店長おりろタコ」LINE暴言 ビッグモーター元店長の家族がパワハラ等で2000万円訴訟【もっと知りたい!】(2023年7月28日)

「店長おりろタコ」LINE暴言 ビッグモーター元店長の家族がパワハラ等で2000万円訴訟【もっと知りたい!】(2023年7月28日)

 中古車販売大手「ビッグモーター」の店舗前で街路樹が枯れている問題で、国土交通省が実態を調査するよう指示したことが分かりました。

■「上司に対する過剰な忖度」調査報告書で指摘

 ビッグモーター元社員:「色んな人の情報だと、根っこにドリルで穴あけて、そこから除草剤入れるとか」

 日本全国のビッグモーターの店舗前で街路樹が枯れたり、伐採されたりしている問題が起きています。

 東京都 小池百合子知事:「どういう状況にあるのか調査を見ながら、土壌の調査までするかどうか決めていきたい」

 調査を予定している東京都のほか、埼玉県と神奈川県はすでに調査を実施しています。

 栃木県は、被害の報告がないということです。千葉県と茨城県は、今後調査を進めるとしています。群馬県は、警察に被害届を提出しています。

 また国交省は、全国の地方整備局に国道沿いにある店舗について実態を調査するよう指示していたことが分かりました。

 元社員:「(Q.経営陣の指示?)指示はしないんですけど、それ(街路樹)がある時点で点数ひかれる。やらざるを得ないです。降格なるし」

 ビッグモーターの問題を取材してきた自動車生活ジャーナリストの加藤久美子氏は、次のように指摘しました。

 加藤氏:「風で枯れ葉が飛んできたとか、たまたまあるかもしれない。それでも減点されるので」

 外部の専門家による調査報告書でも、上司に対する「過剰な忖度(そんたく)」があったと指摘されています。

■数々の暴言…パワハラでうつ病発症も

 元店長の父親:「うつ病にならなかったら、ああいう死に方はしなかったと思う」

 岐阜県の店舗で店長をしていた男性はビッグモーターに対し、パワハラを受けた慰謝料や未払いの残業代など、およそ2000万円の支払いを求める訴訟を起こしています。

 店長時代にはパワハラで「うつ病」を発症していたといいます。
 
 他の店の店長や上司が入るLINEでは、「日本語もまともに喋れないなら店長務まりませんが」「会話すら成立しないなら店長下りろタコが」などと数々の暴言が向けられていました。

 男性は提訴を起こした後、去年9月に事故で亡くなり、男性の家族が裁判を引き継いでいます。

 ビッグモーター側は番組の取材に対し、「係争中の件につきましては、回答を控えさせていただきます」とコメントしています。

■「店長何してるの」前副社長から社員へLINE

 元社員からは「兼重前社長の息子・宏一前副社長が経営に加わるようになり、社内の雰囲気が変わった」という声が上がっています。

 元社員:「結構ノルマがきつくなったというか。地方の店舗で宏一さんに失礼をした人が、もう一撃で降格になってるとか」

 調査報告書では「宏一氏の判断で板金・塗装を担当する工場長への降格処分が頻繁に行われ、いびつな企業風土の醸成につながった」と指摘されています。

 宏一前副社長とは、どんな人物だったのでしょうか。

 前副社長が過去に社員に向けて送ったLINE:「商談しない、アプローチしない」「店長は何してるの?」

 環境整備では、幹部と共に店舗を訪れ、気になったことは幹部に注意させていたといいます。

 現役社員:「小声でボソボソと環境整備でまわっている(幹部)に言って、その人たちが代弁しているような感じです。『ふざけるな』『なめてんじゃねえ』とか。『お前は言われたこともできないのか』と店長に言って」「(Q.今の時代、言いすぎだと思うんですが)反論したって無駄ですし、自分の生活を守るためにもう過ぎ去るのを待つ」

(「グッド!モーニング」2023年7月28日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事